BSプレミアムで6月の毎週水曜日にOAされていたブルース・リー
特集の最後は死亡遊戯だった。
ご存知のように死亡遊戯はブルース・リーが生前撮っていた塔の
中での3人との戦いを中心に、他の作品のシーンをつなぎ合わせて
作られている。
当然ながら吹き替え俳優によるアクションでは粗が目立つし当初
ブルース・リーが予定していたストーリーとは全く違うわけだから、
カリーム・アブドゥール・ジャバーをはじめとした面々と戦う塔は
敵のボスキャラが経営する中華レストランのビルの中で最上階にボ
スのオフィスがあるなど矛盾点も数多い。
ファンはブルース・リーが死亡している事を承知の上で見るので
先述したような矛盾点にも目を潰れるのだが、DVDなどで何度も繰り
返し見るには辛いものがあるのも事実。
ただし編集映画という側面を逆手に取って冒頭のドラゴンへの道
でのチャック・ノリスとの戦いを撮影するシーンやローが撃たれる
シーンでは怒りの鉄拳のラストシーンの撮影中という設定だから、
怒りの鉄拳のラストシーンが登場するし一旦ローが死亡という事に
なるのでブルース・リーの葬儀の実際のシーンまで使われているな
ど そういう部分を見つけるのを楽しみにするという見方もある。
とはいえ塔の中で戦う本物のブルース・リーの戦いぶりは素晴ら
しいし、007シリーズの音楽を担当したジョン・バリーのBGMも
いいので個人的にはドラゴン危機一発よりも楽しめる作品ではある。