もうすぐ平成も終わるので、高校野球・夏の甲子園の平成30年
間と昭和の30年間を比べてみた。
平成が30年なのに対し昭和は63年あるので最後の30年・すな
わち昭和34年夏から63年夏までの成績を反映する事にした。
というのも今でこそ夏の甲子園は1県1校だが72年までは記念
大会以外は参加枠は30校で74年に34校、75年に38校、76年&
77年に41校となり78年から現行の49校制になっているので50
年代前半ともなれば30校未満になる事から比較がしづらくなって
おり59年夏からにした。
東京は74年から東西に分かれているので合計すると凄い数にな
るため1校だった時代は仮に東東京からの出場の場合、西東京は2
県地区の不出場県と同じ扱いにしている。
昭和の都道府県別の勝率と平成の都道府県別の勝率を比べると・・・
昭和ベスト10 平成ベスト10
1位:大阪 763 1位:大阪 696
2位:愛媛 676 2位:神奈川 656
3位:神奈川 667 3位:西東京 635
4位:愛知 638 4位:東東京 613
5位:高知 635 5位:群馬 600
6位:千葉 629 6位:沖縄 597
7位:兵庫 622 6位:奈良 597
8位:広島 616 8位:宮城 595
9位:和歌山 604 9位:千葉 588
10位:奈良 597 10位:和歌山 588
こうしてみると昭和の時代は大阪の7割を筆頭に勝率6割を越え
ないと10位以内に入れなかったのだが平成に入ると大阪も6割台
まで勝率を落としている一方で5割台の県が5つになっているし、
昭和では大阪や愛媛に愛知や千葉に神奈川などの野球どころが順当
に入っているのに対し平成では東西の東京や群馬に沖縄や宮城など
九州や東北の県が入っているのが特徴だ。
また平成になって成績を伸ばした県と落とした県を比べてみると
伸ばしたのが南北北海道や秋田以外の東北5県に関東では東西東京
や茨城に群馬と山梨の3県、長野・新潟・石川・福井の北信越4県
と京都に佐賀・長崎・鹿児島・沖縄の九州4県など22都道府県。
一方成績が落ちたのは関東では千葉・神奈川に埼玉で東海は三重
を除く3県で、近畿は大阪・兵庫ら、中国と四国は全県にわたって
いるし九州は大分や熊本が成績を落としており23府県。
特に1割以上落としているのは愛知・岐阜・鳥取・山口・大分の
5県、1割以上アップしたのは南北海道や福島以外の東北4県、関
東は西東京・群馬・山梨の3県に三重・長崎・鹿児島ら計10県だ。
こうしてみると昭和の時代に野球どころといわれた県が軒並み成
績を落としているのに対し、東北勢や北陸勢に北関東など昭和の時
代に苦戦していた県がレベルアップし地域格差が縮まっているのが
分かるだろう。