サッカーアジアカップ始まる

 今日からサッカーのアジアカップが始まった。
 今回はタイ・ベトナム・マレーシア・インドネシアの
4ヶ国共催である。
 アジアカップの存在が有名になったのは、ハンス・オフト
監督率いる代表チームが広島で開催された92年大会で優勝
した事からだ。
 それまで日本はアジアレベルの大会での活躍は、ほとん
ど聞いた事がなかった。
 それがプロ化を翌年に控えた92年、8月に中国で行われた
東アジア4ヶ国大会で優勝したのに続いての優勝だ。
 しかもイラン、中国、サウジアラビアといったこれまで
勝てなかった国に快勝しての優勝だからW杯出場が一気に
現実味を帯びてきた優勝だった。

 次が96年のUAE大会。
 前回優勝チームとして出場し、加茂周監督に率いられて
いたチームは親善試合ながら勝ち続け‘史上最強チーム’
という枕詞をつけられた。
 ところがグループリーグでシリア・ウズベキスタン・中国
に3連勝して1位でQファイナルに進出したものの、クウェー
トのカウンター戦法に沈み0-2で完敗。
 加茂監督は‘6~8割の力で勝ちにいく’と言っていたの
で泰然自若としているかに思われたが、かなり動揺してカウ
ンター恐怖症に取付かれる。
 そしてこのトラウマから加茂ジャパンは迷走を始め、翌年
行われたアジア最終予選の最中に加茂監督は更迭という憂き
目に遭うのだった。

 00年はレバノン大会。
 フィリップ・トルシエ率いるチームは直前に行われたシドニー
五輪ベスト8のメンバー中心で臨みサウジアラビア・ウズベキ
スタンに圧勝。3戦目のカタール戦はメンバーを落とし先制され
退場者を出しながら1-1の引き分けに持ち込むというトルシエの
希望通りの展開で2勝1分で1位通過。
 Qファイナルでイラクを、Sファイナルでは中国に3-2で競り
勝ち、ファイナルではサウジとの再戦となるが1-0で逃げ切って
横綱相撲で優勝。
 これで常に更迭の危機にあったトルシエ監督の評価が上がり、
日韓W杯ベスト16へと繋がっていった。

 そして前回04年は北京。
 ジーコ率いるチームは反日ファンのブーイングを浴びながら、
毎試合苦戦しながら粘り強く戦う。
 QファイナルではヨルダンとのPK戦で、GKの川口が3人連続で
止める奇跡の勝利を挙げるとSファイナルでも終了間際のロスタイ
ムに追い付き、延長で勝ち越した。
 そしてファイナルの中国戦では3-1で快勝し連覇達成。
 ただし前回と違いリズムが作れない苦戦続きでレベルダウンを
懸念していたが案の定、アジア予選は楽に通過したものの本大会
では2敗1分の惨敗を喫した。

 こうしてみるとアジアカップの成績は、W杯予選や本大会での
活躍が予想できる貴重な資料となる。
 イビチャ・オシム監督率いる代表が初めて挑む国際大会だから
監督のお手並みがどうなのか占える大会でもあるのだ。
 
 ただし今回がこれまでと違うのが、04年までは夏季五輪の年に
行われていたのが今回からW杯翌年になった。
これはW杯アジア1次予選が、本大会の2年前から始まるのが原因
だろう。
 そこのところを考慮するのも忘れてはいけない。

 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 祖父さんの予... 雨の休日 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。