ウルトラマンネクサスの主役・孤門一輝は当初パッとしないキャ
ラで西条凪副隊長からやり込められたりするし、当然ながら狡猾な
溝呂木からは弄ばれるわけだ。
特にノスフェル編は悲惨なものでダークファウストになっていた
リコは殺害されただけでなく、闇の波動に囚われそうになるし動物
園で知り合った山邑家の親はビーストヒューマンに改造されるだけ
でなく娘がノスフェルから囚われ それを知らない孤門はノスフェル
に対する怒りに任せてメガキャノンバニッシャーを発射し爆発四散
させるものの娘の理子が重傷を負い孤門は息子から痛烈に批判され
る。
軟弱系の孤門がリコを失って落ち込み、それを溝呂木から利用さ
れているのを見かねた凪は自らのポリシーである敵を憎む事をエネ
ルギーにするようにアドバイスする。
当初は凪の考えに賛同しかねていた孤門だがリコを殺された事で
凪のアドバイスを受け入れてしまう。
怒りに任せてノスフェルを攻撃した事で冷静な判断をできず理子
に重傷を負わせてしまった孤門は自信を無くしてしまうわけだが、
ヒーローものでは敵への憎しみや怒りのエネルギーはタブーだった
わけでリコ喪失の悲しみから立ち直れないだろうとは思っていた。
この一件で孤門はリコを喪失した時以上に落ち込んで再び溝呂木
から闇の世界に取り込まれそうになるわけだ。
ネクサスではヒーローものの約束である怒りや憎しみのエネルギ
ーを当初は肯定するような感じだったのだがノスフェル編で否定さ
れているわけで、その信奉者であった凪も最終EPでは怒りに任せて
変身し闇に囚われるという事になる。