博士役の魅力を知らしめてくれた平田昭彦

　今日が我が家の次男の誕生日ではあるものの、同じく忘れてなら
ないのが平田昭彦31回目の命日である。

　平田昭彦の姿を最初に見たのはウルトラマンで科学特捜隊と提携
していた科学センターの岩本博士として出演しジェットビートルに
ハイドロジェネレートロケットを装着して宇宙空間でも飛行可能に
したり、何といっても最終回でウルトラマンを倒したゼットンを粉
砕する無重力弾を開発したりと大活躍していた。

　映画ではキングコング対ゴジラで重沢博士として出演しゴジラの
生態を分析していたし暫くして54ゴジラを見た時にゴジラを倒す
オキシジェンデストロイアーを開発した芹沢博士として出演していた
のを知り元祖博士役者というイメージを強くしたのだった。　

　何せ他にも空の大怪獣ラドンの柏木博士や大怪獣バランの藤村
博士に地球防衛軍の白石博士、ゴジラ対メカゴジラの宮島博士に
メカゴジラの逆襲の真船博士など物語のカギを握る立場の博士と
して必ず登場している。

　しかも藤村博士はバランを倒した特殊火薬を開発しているし
白石博士は最終的にミステリアンの要塞を内部から破壊し、
宮島博士や真船博士はブラックホール第3惑星人が開発したメカ
ゴジラを修復しているのだから凄い。

　平田昭彦のような博士役者が劇中で語る理論は最もらしく、子供
心に信用しきっていたし科学への憧れや興味を強く持たせてくれた
人でもあった。

　平田昭彦が亡くなって30年経った今でも氏のように博士役が板に
付いた俳優は見当たらない。