今年の夏の甲子園の福岡県予選の組み合わせが昨日決まった。
記念大会だった昨年とは違い今年は例年通りの1校のみの出場に
なるのだが有力校として今春の九州大会優勝校である西日本短大付
をはじめ、昨秋の九州大会優勝校で選抜ベスト8の筑陽学園や福岡
大大濠に北部の九州国際大付や飯塚あたりが有力校という事になる
だろう。
ただし九国大付は昨春も九州大会優勝を果たし代表を有力視され
ながら夏は早々と敗退するなど最近は勝負強さに欠ける部分が目立
つし、大濠も監督が1枚エースに頼り過ぎる感が拭えないため個人
的には有力校から外そうと思うので最終的には筑陽学園と西日本短
付の秋&春の九州王者の争いになるのではと思ったりする。
というのも組み合わせを見ると両校は決勝まで対戦しないしシー
ド校が上手くバラけており西日本短付はベスト8での対戦が有力視
される飯塚戦、筑陽学園も九国大付か大濠との対戦が有力視される
準決勝まで優勝候補との対戦がないという要素もある。
ここで問題になってくるのは秋に勝った筑陽と春に勝った西短の
どちらが夏にピークを合わせる事ができるかである。
筑陽学園の場合は選抜ベスト8の後に選抜疲れのような形でペー
スダウンしているようで春の九州大会は秋に延長サヨナラ勝ちした
興南に敗れているのを見ても、明らかに一旦ペースが落ちている感
じだから春の九州大会の結果だけ見ても西短よりも劣るという事は
ないだろう。
一方の春の九州大会を制した西短だが春の大会というのは甲子園
とは関係ないので出場するチームによってはモチベーションの違い
を垣間見る事ができるし、仮に優勝したところで九州は4月下旬の
ためこの時期に好調でも福岡県予選が行われる7月にはペースダウ
ンしている可能性が高く実際昨年の九国大付や3年前の大濠などが
早めに敗退したのもピーキングが違うという事があるだろう。
秋に優勝した筑陽が選抜ベスト8の自信を持って夏にピークを合
わせて出場するのか、春優勝の勢いで西短がなだれ込むのか、ある
いは夏のみにピークを絞った3番手以降のチームが出場するか大い
に興味がある。