なかなかよかったBSプレミアムの悪役特集

 昨日BSプレミアムでOAされた‘たけしのこれがホントのニッポン
芸能史’は、悪役特集だった。

 名悪役の懐かしい映像が出てきており上田吉二郎や金田龍之介に
悪代官役で有名な川合伸旺や悪徳商人役が嵌り役の田口計らが取り
上げられ、北野武作品に欠かせない白竜や國村隼らがスタジオゲス
トで出演していたわけで なかなかいい企画だったと思う。

 映画全盛時に活躍した悪役が上田吉二郎や金田龍之介のようなゴ
ツいタイプだったのに対し、テレビが中心になると時代劇など川合
伸旺らが演じた圧倒的な悪さと強さが要求される事になるなどの話
を聞くと‘なるほど’と思え見ていて楽しかった。

‘光ある所に影あり’とはよく言ったものでヒーローある所に悪人
ありで、ヒーローの活躍が際立つのは悪役が強くないとダメという
事になるのをしっかりたけしが説明していた。

 どうしても悪役というと根っからの悪人っぽいが演技力がないと
凄みや怖さをリアルに感じる事ができないため、主役より演技力が
必要とされるし彼らなしでは作品は成立しないのだから以前ならば
人知れず…という感じだったのが今や名悪役は名優というように認
められているわけだ。

 これが昭和の時代なら悪役などというのは根から嫌われてナンボ
という感覚だったのだが、今やメディアもしっかり取り上げるため
福本清三のように斬られ役がスターになる時代になっているのでい
い時代になっていると思う。

 もっともMCのたけしに言わせると‘所ジョージのように悪役経験
のない善人ぶったタイプの方が意外性があっていい’と語ったのは
意外だったが妙に納得できるものだ。

 更に悪役の存在感を際立たせるテーマ曲ではS,Wシリーズの帝国の
マーチやターミネーターのテーマに、仁義なき戦いのテーマができる
までのEPが取り上げられていたのも面白い。

 唯一不満があるとしたら悪役の代表格ともいえる、忠臣蔵の吉良
上野介の事をもう少し扱って欲しかったところだろうか。 

 こういった悪役を特集する番組ができる時代になったというのは、
感慨深いものがある。 

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