ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
‘戦えミラーマン’こそミラーマンの世界を見事に歌い上げている
早いものでミラーマンに変身する鏡京太郎を演じていた石田信之
氏の訃報を聞いて1週間が経つのだが、SNSなどのサイトでも氏を
偲ぶ書き込みが目立つのを見ると石田氏の鏡京太郎がいかに支持を
されていたか分かる。
かつて円谷プロの旧社屋にはウルトラマンらの像が立っている中、
非ウルトラヒーローではミラーマンのみ像があったわけで円谷プロ
側がミラーマンに力を入れていたという事だろう。
ミラーマンは2次元人の父と3次元人の間に生まれているといった
設定があるため、他の作品に比べ孤独に戦うタイプだったのを含め
影のあるヒーローだった。
それを考えるとウルトラというより仮面ライダー的な立ち位置に
なるわけで、本郷猛ら仮面ライダーに変身する者は立花藤兵衛とい
う相談相手はいるものの孤独なヒーローだった。
鏡京太郎も然りで育ての親で京太郎の生い立ちを知る御手洗博士
という相談役はいても、コチラも基本的に1人で戦うタイプになっ
ていた。
仮面ライダーファンが好きなライダーソングの投票があると必ず
トップ3に入るのはOPの‘レッツゴー!ライダーキック’でもEDの
‘仮面ライダーのうた’でもなくゲルショッカー編のEDとなった‘ロン
リー仮面ライダー’だった。
これは改造人間としての悲哀を背負いながらも人知れず1人で戦
う仮面ライダーの心境を見事に歌っており、昭和仮面ライダーのイ
メージに見事にマッチしている。
ミラーマンもOPの快活な‘ミラーマンの唄’より30話以降のEDで
使用された‘戦えミラーマン’の方がミラーマンのキャラ的にも相応
しいと思うし、この歌がEDで流れ始めた頃からミラーマンの戦い
が過酷になってきており悲壮感が際立つのだ。
そして最も印象深いのは最終回で戦いを終えて夕陽の中、御手洗
朝子に別れを告げ2次元の世界に帰って行くシーンと見事にシンク
ロしていたと思う。
惜しむなくはEDではサビの部分しか流れてなかったのでロンリー
仮面ライダーのようにOA当時は歌詞の全般が分からず、単に‘暗い
歌’というイメージが強かったのだが全編を聴くと この歌の素晴らし
さが分かるのだ。
特に昭和のヒーロー作品はOPは作品の雰囲気とは関係なく派手に
盛り上げる内容が多いのに対し、EDや挿入歌は作品の世界や主役の
キャラを見事に歌い上げておりOP以上に印象深い名曲が多い。
そういう意味でもミラーマンもED・戦えミラーマンは、その系
譜を見事に踏襲していると思うのだ。
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『ジャンボーグA』も、本人歌唱ver.の方が好きです。
ミラーマンやジャンボーグA、アイアンキングなどは、本編に尺を使いたいがために、OPやEDのテンポを微妙に変えていたり、場合によってはカットしてしまっているのも、力の入れ具合がわかります。(あ、ジャンボーグにはEDがそもそもないですね)
本当に、石田さんロス辛いです。
ブログを見てからずっと「癌というインベーダーと戦っている」と書かれておられ、イベントでも、
「インベーダーに必ず勝ちます」とおっしゃっておられたので、このままご健在でいられるのだろう、となんの根拠もなく思ってしまって。
最初に情報を得たのはTwitterで、思えば中島春雄氏が亡くなった時もTwitterが早かったです。
最初に感じたのは、ああ、やっぱりダメだったのか…
という思いだけだったのですが、ファン方のコメントなどを読んでいるうちに、だんだん辛くなりました。
そんな時に『戦え!ミラーマン』は、ドドメでした。
本編は、しばらく見ないつもりです。
長文失礼しました。
ホントに戦えミラーマンは鏡京太郎の軌跡を思い起こさせてくれる雰囲気ですからね。
本編のEDではサビの部分しか流れなかったので‘暗い歌だな’ぐらいしかOA当時は思いませんでしたけど、フルコーラスを聴くと本当に名曲だと実感します。
ちなみにモグラキング編ではミラーマンを誤爆して死なせたと勘違いした藤本が2号機で特攻する時にミラーマンの唄ではなく戦えミラーマンを歌いながら突っ込んで行くシーンも象徴的ですね。