初盆の祭壇は座敷などに拘らず

　早いもので今日で盆から1週間経つのだが今年も長年来店してく
れたお客さんや、お世話になった人達が亡くなっているので盆参り
に行って来た。

　ここで実感したのが盆参りの祭壇が座敷に拘ってない事で、特に
商売をしていた方の場合は店の中や店があったスペースに祭壇を飾
りお参りをしてもらっていた所が目立つ。

　基本的に亡くなるのは年配者が多く参りに来る友人なども同年代
になると座敷の祭壇に上がってもらい、そこから挨拶話などをして
いると迎える方も立ったり座ったりになり膝などに負担がかかるし
仏壇などは2階にあるケースが増えている。

　そうなると歳を取って足が不自由な人達が階段を上り下りするだ
けでも大変だし、実際に実母の時まで祖父母の隠居屋で行っていた
から平屋建てとはいえ立ったり座ったりを繰り返しているうちに膝
の調子がおかしくなった。

　母が亡くなった時が40歳で大変なのだから5年前に行われた実父
の初盆は思い切って店に祭壇を飾って行うように葬儀屋さんに頼む
とOKが出たので、店を使うとイスだから意外に楽で好評だったのを
思い出すし同じ年に亡くなった近所の家電屋さんも店の中に祭壇を
飾って行っていたのだ。

　それから商売をしていた人の家に行くと営業所に祭壇を作るケー
スが多々見られ、今年も然りだったのだが考えてみれば故人が最も
親しみを持つ場所だから当然ながら故人の思いが詰まっている場所
という事になり偲ぶのはちょうどいいのではと思ったりするのだった。