国家試験の実地試験から40年

 以前記したように今から40年前の10月11日に理容師国家試験の学
科試験が行われ、合格したので40年前の今日83年11月28日に実地試
験が行われたのだ。

 実地試験は連れて来たカットモデルをカットした後にシェービン
グを行い、後は3つある消毒液の匂いを嗅いで当てるというもの。

 国家試験の実地試験は通常3年目の6月か4年目の11月に行われるの
だが私は高校在学中に理容学校の通信制に入学し1年目の9月に卒業
していたので、2年目の10月に国家試験を受ける事ができ学科試験と
11月に実地試験が行われるのだった。

 ただ2年目ではお客さんをカットした事もないので大丈夫か?と思
われたが、先輩が言うには国家試験は教科書に載っている手順通り
に行えばいいのでカットをした事のない者の方が有利だというもの。

 どうやら国家試験というのはコンクールで優勝できるようなでき
でも教科書通りカットしなければ落とされるし、逆に下手なカット
でも教科書通りの手順でやれば合格するというもの。

 また仕込みをしてカットで髪の毛が殆ど落ちなければダメだし、
ガタガタなカットでも髪の毛が多く落ちていれば郷岳できる。

 一方シェービングも当然のように教科書通りに剃ればキッチリ
剃れなくても合格できるのだから、モデルさんには当日しっかり
ヒゲを剃って来てもらい試験の時は顔を傷つけないように教科書
通りの手順で泡を取る形になる。

 という事で当日は父親にモデルになってもらったのだが事前に
家ですきバサミだけ入れて、泡を取るだけでいいようにヒゲを
しっかり剃って来てもらって試験に臨む事に。

 当日は最初にカットから入り事前トレーニングでやった通りに
行えたしヒゲ剃りも正しく教科書通りに行った結果、モデルを傷
つける事なくそれなりの出来上がりで終了。

 終わった後に3つのビーカーに入った消毒液を当てるのだが、
基本的に匂いで判断するクレゾールせっけん液や振って判断す
る逆性石鹸など分かりやすく終了後は‘これなら合格大丈夫か’と
考えて父親と隣の稚加栄で昼の定食を食べて前祝したわけだ。

 

 

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