世界大戦争のライブ映像は貴重

　先日BSプレミアムでOAされた熱中スタジアム：ウルトラ怪獣第1夜の中で
バルタン星人6代目が話題になっていた。

　作中で星人は子供達のUFO論争を利用し争いの種をばら撒いて地球人同士
を争わせて地球を滅ぼそうとしたという説明があったのだが、地球人同士の
争いについて出てきた映像が何と世界大戦争のライブ映像だった。

　ライブ映像とは他のシーンで撮り直さずに済む様に予め撮り溜めして流用する
のだが、ウルトラQなどは戦闘機が攻撃するシーンや戦車の砲撃シーンはラドン
や地球防衛軍のシーンを流用していたのが印象的。

　そんな中で61年に上映された第3次世界大戦を扱った世界大戦争はラストで
ロンドンやニューヨーク・モスクワ・パリなどが次々と核ミサイルで火の海になって
壊滅するシーンが有名だ。

　そのシーンを流用したのがウルトラセブンの最終回で、ゴース星人の地底ミサイ
ルによって世界中の主要都市が壊滅するシーンは世界大戦争を見た事のない
我々にとっては衝撃的だった。

　とはいえウルトラで流用されたのはセブンの最終回ぐらいで、帰ってきたウルトラ
マンではグドンとツインテールを倒すために超高性能爆薬・スパイナーの使用に
より焦土となった東京のイメージをモノクロ写真で原爆投下後の広島の光景で表
している。

　もっともグドン&ツインテール偏では このモノクロ写真を使った演出の方が秀悦
ではあったし、あまり世界大戦争の映像ばかり流れても ありがたみがない。

　そんな中で80年代に入ったウルトラマン80の中で主要都市壊滅シーンが使わ
れるとは思わなかったのだ。

　最近はCG技術の発達で こういうライブ映像を使わなくても作り出せるので あまり
見る機会はなさそうだから、セブンの最終回あたりで この完成度の高いシーンを
見る事ができるのはありがたいと思う。