トゥルシエ・ジャパンW杯初勝利から20年

 今から20年前の今日02年6月9日に横浜国際競技場で行われた
サッカー
日韓W杯グループステージ2試合目で、フィリップ・
トゥルシエ監督率いる日本代表はロシアに1-0で勝ち史上初の
W杯初勝利を挙げた。 

 グループ最強といわれるロシアはショートパスを組み立てて
来るスタイルで、日本は右サイドをベルギー戦の市川大祐から
明神智和を先発起用しDF合戦に持ち込みガマン比べの展開で前
半0-0で折り返す。

 後半に入った51分に中田浩二のフィードを前線で柳沢敦が受
けてキープし、出したパスに反応した稲本潤一が決めて待望の
先取点。

 その後77分に前線で走り回っていた鈴木隆行に代え中山雅史を
投入し、3分後に左サイドを小野伸二から服部年宏に代えて1-0で
逃げ切りW杯初出場から5試合目で遂に初勝利を挙げた。

 前戦ベルギーと引き分け勝ち点1の日本に対しチュニジアに2-0
で勝ったロシアとの対戦で、巷では‘勝つしかない’と言っていたが
引き分けでもOKと思っていたので右Wに明神を起用したというの
は理解できる。

 結果的にロシア戦はフィリップ・トゥルシエ監督が4年かけ作り
上げた代表チームの集大成のような試合で、前線から2トップが走
り回ってプレッシャーをかけクリアしたボールをフラット3のDFが
前線にフィード。

 それを柳沢&鈴木がキープしたところに中田英寿を中心とした2
列目がシュートするという形だから、中田を囮に稲本が抜け出し
て決めるという得点パターンがベルギー戦に続き炸裂。

 本来なら逃げ切りを図って左サイドを先に守備固めするのだが、
先に中山を投入し前線からのプレッシャーをかける方を優先した事
で場内は沸き素晴らしいムードになって受け身に回らない姿勢を見
せたのだ。

 しかもベルギー戦でやられたフラット3破りも基本的に高い位置
でプレーするだけでなく、場合によってはラインを下げて対処する
という完璧な試合運びを見せたのだ。

 この勝ちで1勝1分で勝ち点が4となり翌日ベルギーがチュニジア
と引き分けたため、何と2試合を終えてグループHトップに躍り出た
わけである。

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