サッカーアジア杯・3連覇ならず

 昨夜行なわれたサッカー・アジア杯のセミファイナルで、
日本はサウジアラビアに2-3で敗れ3連覇を逃す事になった。
 Qファイナルで昨年のW杯で1-3と逆転負けを喫したオース
トラリア相手に1-1、PK戦で勝ったとはいえ内容的に完勝
だった。
 Sファイナルの相手は、アジア杯では3連勝しているサウジ
アラビアだ。
 事実上のファイナルと言われたオーストラリア戦で勝った
後なので達成感や気の緩みが心配されたが、サウジは中2日
でインドネシアからの移動があるのに対し、日本は中3日空
いていたからコンディション的には有利だろうと思われた。

 ところが前半の立ち上がりに、いくつもチャンスを作りな
がら点を取れずにいると20分過ぎからサウジのペースになる。
 35分に先制されるが、2分後にコーナーから中澤が決めて
追い付き前半終了。
 後半に入ると、開始早々右サイドから上げられたクロスを
ヘッドで決められ勝ち越されるが、6分後に阿部が高原の折り
返しをバイシクルシュートを決めて再び追い付く。
 こうなると2度も追い付いた日本に勢いが付くと思われたが
4分後に中澤と阿部が振り切られて決められ3-2。
 その後メンバーチェンジで打開を図るが、セカンドボールを
拾えずチャンスを作れない。
 また体力の消耗がサウジより激しく動きも鈍く、そのまま
タイムアップとなった。

 確かにハノイに居座って5試合目の日本の方がコンディション
的に有利と思われていたが、最も暑い会場のハノイで20日近く
滞在して休日なしで戦うわけだから疲労が溜まってしまうのも
仕方がない。
 また今回サウジが日本が抱いたリベンジの気構えは、日本が
オーストラリアに対して抱いた気構えよりも上だったろう。
 というのもサウジは日本が本格的に参戦した92年のアジア杯
以来3連敗中、アジアサッカーの盟主から追い落とされた相手
との一戦は心中記するものがあっただろう。
 
 しかも考えてみると過去3回優勝した大会でのSファイナルは
中国相手に2度とも3-2と点の取り合いになったし、前回はバー
レーン相手に先制された直後に退場者を出し1人少ない状態で
一旦逆転するものの、再逆転され2-3。
 ここからロスタイムに追いつき、延長で勝ち越して4-3で辛勝。
 Sファイナルは死闘となっていたのだ。
 こうしてみると、あらゆる要素が絡み合っての敗退だと思う。

 もっとも過去の大会に比べて1年早いので、チームの仕上がり
具合からして違う。
 特に中東勢のサウジなど、親善試合の1試合敗れただけで監督が
解任される国が多いのだ。
 だからW杯翌年の状況でサウジに敗れても悲観する事はない。
 この敗戦をいい薬にして更にレベルアップして欲しい、とはいえ
宿敵・韓国との3位決定戦が待っているが。 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
PKは・・・ (日出夫)
2007-07-29 01:29:22
運だから仕方ありませんが、韓国の守り勝ちって感じ
ですかね。   連盟の不手際で移動の長さに加え宿舎も押さえて貰えてなかったことは論外だと思います。  テレ朝の解説者は「韓国は10人で疲れて
いるのに日本の攻めが拙い」などと言ってましたが
日本も不手際などで、かなり疲れていたのでは?
この二人の解説者は大変耳障りでした!
 
 
 
TV朝日は (こーじ)
2007-07-29 23:42:47
>日出夫様
 TV朝日のスポーツ中継はT○Sと並んで酷いですよ。
 特に‘勝つに決まってるでしょう’氏の太鼓もち解説は最低です。
 やはり協会スタッフ一丸とならないと勝てないという典型的な例になりましたね。
 
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