福岡ダイエーホークス初勝利から30年

 今から30年前の4月8日に平成最初のプロ野球は開幕したのだが、
30年前の89年4月10日は福岡ダイエーホークスが前年オフに南海
から福岡ダイエーホークスとなって開幕3試合目にして初勝利を挙
げた日である。

 2日前に東京ドームでファイターズ相手に開幕戦を戦ったホーク
スだが9回に先発の山内孝徳が、ルーキーの中島輝士からサヨナラ
2ランを浴びて敗れると翌日も逆転負けで連敗し3試合目にして初
勝利を挙げたのだった。

 思えば10年前の78年秋にクラウンライター・ライオンズが西武
に身売りするという形で所沢に本拠地を移した事で福岡からプロ
野球球団がなくなり、この年から人工芝に貼り換えた平和台球場
は主なき球場として他チームの公式戦を行うのみの球場に成り下
がっていた。

 ところが88年にダイエーが南海ホークスを買収しフランチャイ
ズを福岡に移すというニュースが飛び込んできて、東京にいながら
福岡をフランチャイズにするチームができた事を喜ぶ反面‘もはや
ライオンズが戻る事はない’という複雑な気分にもなった。

 ただ4月8日夜のプロ野球ニュースの表示に‘福岡ダイエーホーク
ス’と出た時は、やはり福岡をフランチャイズにするチームができ
たと妙に嬉しかったのを覚えているし単なるダイエーホークスな
らばそこまで思わなかった事だろう。

 もっとも当時のホークスは南海時代のホークスを引きずって弱
かったし、主砲だった門田博光がいないわけだから大したスター
もいないので夏に行われたオールスターゲームには山本和範が出
場したのみという状態。

 たまに日本テレビで深夜に平和台のブレーブス戦などが録画中
継されていたが、2回裏で既に0-7などという悲惨なスコアになっ
ているケースが多々あり‘こんなので大丈夫か’と思ったものだ。

 もっとも九州のファンは1-0で勝つよりも負けても9-10のスコ
アを好むし、例え弱くても地元のチームがある事のありがたみを
10年間の不在で思い知っていたから毎試合少なくとも1万人は平
和台に詰めかけていた。

 そのホークスが30年経って平成最多優勝を誇るチームになると
は、誰も信じてなかったのだった。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown ()
2023-07-22 15:30:05
こんにちわ。
平和台球場ホークスの初の試合見に行ったんですね。
この試合はライオンズファンが圧倒してましたか、それともホークスファンが半分くらい入っていましたか?教えていただければ幸いですが。
 
 
 
残念ながら (こーじ)
2023-07-23 23:08:33
>花様

 平和台の開幕戦は90年に生観戦した一方、89年の開幕時は蒲田在住でしたので行けてません。

 聞くところによると、この頃は6-4でライオンズファンが多かったですね。
 
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