伊藤雅雪に期待したい事

伊藤 米大手プロモーターと契約!ヘリングとのV2戦も決定

 日本時間の5月26日にフロリダ州キシミーでジャメル・ヘリン
グと2度目の防衛戦を行うWBO:Sフェザー級王者・伊藤雅雪が、
トップランク社と年間3試合の3年契約を結んだとの事。

 伊藤は昨年7月に同じキシミーで行われた決定戦で無敗のホープ
だったプエルトリコのクリストファー・ディアスからダウンを奪う
など判定で完勝してタイトルを奪うと、12月には1位のイフゲニー
・シュブラコフ相手に7Rストップ勝ちで初防衛に成功していた。

 伊藤がキシミーでタイトル奪取した試合はスポーツチャンネルの
ESPNで全米中継され、この試合を主催したトップランク社のボブ
・アラムプロモーターから‘初防衛戦は日本でやらないといけない
だろうが次からはアメリカでやってくれ’と言われた事がリップサ
ービスではなかった事が証明された形だ。

 思えば昭和の時代81年11月にアメリカのロチェスターに乗り込
んでWBVA:Jミドル級タイトル決定戦で地元のホープだった2位
ロッキー・フラットからダウンを奪い判定勝ちした三原正や、レネ
・アルレドントを1RKOした浜田剛史がアメリカで防衛戦を行う計
画が持ち上がっていたし平成に入ってもメキシコでエドウィン・ロ
サリオを1RKOしてWBA:Jウエルター級王者になった平仲明信
も統一戦の話が出ていた。

 残念ながら3人とも1つ前の試合で敗れたためアメリカでのビッ
グマッチは実現しなかったのだが、21世紀になって西岡利晃や三浦
隆司がメキシコでの防衛を足場にアメリカでの試合にこぎつける事
に成功していた。

 ただ三浦は年間最高試合となったもののフランシスコ・バルガス
戦は逆転KO負けし、ミゲール・ベルチェルトへの挑戦も失敗に終
わるなど本格的にアメリカでの長期契約には辿り着けなかった。

 アメリカでは基本的にフェザー級から上でないとビッグマッチと
いうわけにはいかないので長谷川穂積や山中慎介が強敵との対戦を
熱望しながら実現しなかったし、三浦以上の能力を持っていた内山
高志に至ってはジムの会長の無理解とTV東京のバックアップが生
じっかあったばかりに今回のような契約は成立しなかった。

 今回トップランク社と伊藤が結んだ年3試合の3年契約は高額の
ファイトマネーが支払われる代わりに強敵と次々に対戦するわけだ
から大変だろうが、逆に言えば少しぐらいの負けは許容されるはず
なので悪い話ではないと思う。

 何とか3年間を乗り切って勝ち抜けば歴代世界王者にできなかっ
たアメリカで稼げるスターになって欲しい。

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