ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
スキー競技の定説のウソ
札幌で行われていた世界ノルディック選手権が終わったが
結局ジャンプ団体の銅メダル1個に終わった。
10年程前はメダル量産していたものだがルール改正などの
影響で低迷モードに入ってしまった。
ただしメディアが声高に叫ぶ定説にはかなりのウソがある
ので本当の事を記しておこう。
まずジャンプはラージヒル(LH)は厳しいがノーマルヒル
(NH)は差が付きにくいので日本選手にもチャンスがある。
これは全くのウソ。
かつて72札幌五輪のNHで笠谷、金野、青池が表彰台独占し
たのに対しLHは入賞すらできなかったし80レークプラシッド
でもNHで八木が2位、秋元が4位に入ったもののLHでは惨敗し
ている事が原因のようだ。
ただし92アルベールビル以降個人戦ではNHよりLHの方が順
位はいいのだ。
理由として以前は参加してなかったW杯に全戦参戦するよう
になってからジャンプ陣は復活したのだが、各国を週末ごとに
転戦してまわるW杯で今やNHはない。理由はTVで高視聴率番組
となったW杯では飛距離の長いLHやFHが好まれNHは嫌われてい
るのだ。
だから長野の頃からNHは姿を消している。ところが五輪や世
界選手権ではNHがあるので大会が近づくと各国の選手は試合の
ない週中に帰国しNHを飛ぶ練習を積むのだが、日本は地理的に
難しいのだ。
だからトリノの時は原田雅彦をNH専用要員として選びW杯期
間中に宮の森でNHを飛ばせる練習を積ませていたのだ。
NHがダメなのは若手を中心にもはや公式戦で飛んでない事に
尽きる。
次に複合はクロスカントリー有利のルール改正でジャンプが
得意な日本は影響をモロに受けた。
これも8割はウソ。
荻原健司全盛の頃にルールが変ったのだが冷静に考えると荻原
よりもジャンプが苦手な選手がルール改正の恩恵を受けて上位に
来たのなら正解だが、荻原以上にジャンプが得意な選手が続出し
てから荻原が勝てなくなってきたのだ。
つまり92アルベールビルの頃はNHを3本飛んで成績のいい2本を
カウントしていたのだが、94リレハンメルからは2本のみになった。
そして長野あたりからはK点ジャンプを2本そろえない限りクロス
カントリーで勝負できないほどジャンプのレベルは上がったのだ。
トリノでは複合でもジャンプはLHを使っているのがいい例で、昔
なら複合のジャンプはレベルが低いのでLHなど危なかったのだ。
もともと荻原のジャンプはK点を2本揃えられるレベルではない。
だから更に質の高いジャンプを完成させようとしてフォームを崩し
低迷してしまったというのが正解だ。
結局日本の複合は荻原兄弟や河野、阿部らが世界レベルだったわけ
で、そこまで全体の選手が高レベルではないという事。
それに対しノルウェーやフィンランド、オーストリアやドイツは
選手層が違うのだからどうしようもないのだ。
もう1つアルペンに比べノルディックはマイナーだったというのが
あるが今ではノルディックもメジャー種目になっているので、ただで
さえ層の厚いヨーロッパ勢が(高視聴率が取れるという事で)潤沢な
資金を投入されてスーツやスキー板などもかなり進歩しているという
現状があるのだ。
こういう現実をしっかりと頭に入れて観戦しないと五輪の時のみ
俄ファンとして応援しても意味がないのだ。
結局ジャンプ団体の銅メダル1個に終わった。
10年程前はメダル量産していたものだがルール改正などの
影響で低迷モードに入ってしまった。
ただしメディアが声高に叫ぶ定説にはかなりのウソがある
ので本当の事を記しておこう。
まずジャンプはラージヒル(LH)は厳しいがノーマルヒル
(NH)は差が付きにくいので日本選手にもチャンスがある。
これは全くのウソ。
かつて72札幌五輪のNHで笠谷、金野、青池が表彰台独占し
たのに対しLHは入賞すらできなかったし80レークプラシッド
でもNHで八木が2位、秋元が4位に入ったもののLHでは惨敗し
ている事が原因のようだ。
ただし92アルベールビル以降個人戦ではNHよりLHの方が順
位はいいのだ。
理由として以前は参加してなかったW杯に全戦参戦するよう
になってからジャンプ陣は復活したのだが、各国を週末ごとに
転戦してまわるW杯で今やNHはない。理由はTVで高視聴率番組
となったW杯では飛距離の長いLHやFHが好まれNHは嫌われてい
るのだ。
だから長野の頃からNHは姿を消している。ところが五輪や世
界選手権ではNHがあるので大会が近づくと各国の選手は試合の
ない週中に帰国しNHを飛ぶ練習を積むのだが、日本は地理的に
難しいのだ。
だからトリノの時は原田雅彦をNH専用要員として選びW杯期
間中に宮の森でNHを飛ばせる練習を積ませていたのだ。
NHがダメなのは若手を中心にもはや公式戦で飛んでない事に
尽きる。
次に複合はクロスカントリー有利のルール改正でジャンプが
得意な日本は影響をモロに受けた。
これも8割はウソ。
荻原健司全盛の頃にルールが変ったのだが冷静に考えると荻原
よりもジャンプが苦手な選手がルール改正の恩恵を受けて上位に
来たのなら正解だが、荻原以上にジャンプが得意な選手が続出し
てから荻原が勝てなくなってきたのだ。
つまり92アルベールビルの頃はNHを3本飛んで成績のいい2本を
カウントしていたのだが、94リレハンメルからは2本のみになった。
そして長野あたりからはK点ジャンプを2本そろえない限りクロス
カントリーで勝負できないほどジャンプのレベルは上がったのだ。
トリノでは複合でもジャンプはLHを使っているのがいい例で、昔
なら複合のジャンプはレベルが低いのでLHなど危なかったのだ。
もともと荻原のジャンプはK点を2本揃えられるレベルではない。
だから更に質の高いジャンプを完成させようとしてフォームを崩し
低迷してしまったというのが正解だ。
結局日本の複合は荻原兄弟や河野、阿部らが世界レベルだったわけ
で、そこまで全体の選手が高レベルではないという事。
それに対しノルウェーやフィンランド、オーストリアやドイツは
選手層が違うのだからどうしようもないのだ。
もう1つアルペンに比べノルディックはマイナーだったというのが
あるが今ではノルディックもメジャー種目になっているので、ただで
さえ層の厚いヨーロッパ勢が(高視聴率が取れるという事で)潤沢な
資金を投入されてスーツやスキー板などもかなり進歩しているという
現状があるのだ。
こういう現実をしっかりと頭に入れて観戦しないと五輪の時のみ
俄ファンとして応援しても意味がないのだ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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スキー競技で上位の国って、やはり寒い国やアルプス山脈に面している国がほとんどじゃないですか。
温帯に位置する国でヨーロッパのそういう国々とある程度互角に戦える国なんて世界に日本しかありませんからね。
実際、フライングヒルのジャンプ台を持っていない国の選手でフライングヒルを制したのはあとにも先にも船木しかいないわけだし。
とにかく、一日も早く日本にもFHのジャンプ台を作らないともう勝負になりませんよ。
話は変わりますが、一部の裕福で寒い国しか出場できないような冬のオリンピックって廃止しても良いのでは?と最近思ってます。
W杯があれば充分なんじゃない?と。
その分のお金を夏のオリンピックに掛ければいいんなないか、と。
野球とソフトボールが正式種目から外されるなんて、言語道断です。
確かに、冬季競技では最も暖かい国である日本がこれだけやっているのは健闘の部類だと私も思います。
実際スキー競技は五輪や世界選手権の優勝よりもW杯の総合優勝の方が価値がありますので、選手達のほとんどが重要視してないようですね。
インドア競技を冬に持ってくるという手もありますが。