レナードvsハーンズⅡから30年

 今から30年前の日本時間の今日89年6月12日にラスベガス
でWBC:Sミドル級タイトルマッチ、シュ ガー・レイ・レナ
ード-
トーマス・ハーンズ
戦が行われた。

 両者は8年前の81年9月16日にウエルター級の統一戦として
対戦して以来で、この時は中盤までポイントでリードされていた
レナードが13Rに逆襲してダウンを奪い14Rに猛攻を浴びせて
逆転TKO勝ちしたウエルター級史上最高の試合といわれた。

 その後レナードは網膜剥離を発症して引退と復帰を繰り返して
いたのに対し、ハーンズはJミドルとミドルの3階級制覇したの
だがマーベラス・マービン・ハグラーやアイラン・バークレーに
敗れるなど波乱万丈の現役生活を送っていた。

 そんな中レナードが前年の11月にLヘビー級王者ドン・ラロン
デに勝ってLヘビー級と新設されたSミドル級王者となり、ハーン
ズも当時マイナー団体だったWBO:Sミドル級王者になったため
再戦を期待する声が大きく6月12日に8年ぶりの対戦が決まった
のである。

 試合は序盤からハーンズがペースを掴み3Rにはダウンを奪うな
ど優勢に試合を進めるが4Rからレナードが反撃し徐々にハーンズ
のペースダウンが見られるようになったが、11Rにハーンズが2度
目のダウンを奪い勝利を確定させたかに思われた。

 ところがポイントでの劣勢を自覚したレナードが最終ラウンドに
猛反撃しハーンズは大きなダメージを被り、何とかゴングに救われ
る形で試合は終わりハーンズの逃げ切りかと思われたが意外にも三
者三様の引き分けに終わった。

 後にジョー小泉氏も語っているがレナードが取ったラウンドが僅
差なのに対しハーンズが取ったラウンドは明白な差という事ゆえの
引き分けで、ラウンドマストシステム時代ゆえの引き分けだったの
だろう。

 両者とも30代を迎えピークを過ぎたと思われたのだが意外にも
白熱した好試合となっていたがレナードはかつての防御カンが、
ハーンズは打たれモロさが妙に目立ち両者の衰えを実感するもの
でもあった。

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