何としても成功して欲しいMGC

 gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/allaboutnews/sports/allaboutnews-39286

 

　いよいよ明日は東京五輪の男女マラソン代表選考レースのマラソ

ングランドチャンピオンシップが開催される。

 

　男子30名、女子10名が走り男女それぞれ上位2位までに東京五輪

代表権が与えられるのでマラソン好きのメディアは大きく取り上げ

ている。

　

　84ロス五輪までは前年12月に行われる福岡国際マラソンが事実上

一発勝負の代表選考レースとして認知されていたのだが、88ソウル
五輪の時から福岡だけでなく東京とびわ湖の3レースで選考するとい
う分散型になっていた。

 

　これは当時 瀬古利彦がケガで福岡に出場できなくなった事による

救済措置だけでなく福岡が朝日で東京が読売、びわ湖が毎日と主催

する新聞社に対する配慮ともいわれていたのだがおかげで選考に不

透明感が強くなって一発選考レースを望む声が大きくなっていた。

　

　ところが近年の五輪は暑い中のレースなのに初冬から早春にかけ

て行われるレースでの一発選考は現実的でなく単なる理想論に過ぎ

なかったし、個人的には五輪のレース1年前に五輪と同じコースを

使って選考レースを行うしかないと考えていたが正直言って他の国

での開催では絶対に無理だろうと思っていた。

 

　それが自国開催で何としてもメダルとを取りたいという瀬古氏ら
の思いから実現したわけで、選手やファンにとっても待望のレース

だという事が分かるのだが最大の問題は次回もできるのかという事。

 

　当然ながら次回は本番のコースを使うなど絶対に無理だし時期的
にも世界陸上のマラソンに出場できなくなるわけで、世界の強豪と
ガチでのレースを体験できないという問題点も出て来るのだ。

 

　つまり日本人同士のレースになるので海外のスピードランナーが

トラックレースの如くペースを激しくアップダウンさせるレースで

の記録ではないという事から、このレースで選出された上位2名達

が五輪本番で持てる力を発揮できる保証はないだろう。

 

　ただ一発勝負をくぐり抜けて選出された選手達だから勝負強さが、

どこまで通じるのかというのは大いに興味がある。

 

　何事も‘まずやってみる’という姿勢が重要なのだから、それを考え

ると今回のMGCは第一歩という事になるので何とか選出された選手

達が五輪本番でも活躍して欲しいと切に思う。