打倒ホークス1番手はイーグルス  

 早いものでプロ野球のプレシーズンゲームも佳境を迎え、来週の
今頃はレギュラーシーズンが開幕している。

 この時期になると評論家という名のプロ野球OBのみなさんが順位
予想をするのが恒例になっており、パ・リーグに関してはホークスの
1強5弱という声が大勢を占めている。

 ただ個人的にはホークスは強いものの投手陣に関しては正月にOA
されたリアル野球版の中で石橋貴明が‘しょせんサファテがいなけれ
ば並みのチーム’と言っていたように昨年のMVPデニス・サファテが
調子を崩したり離脱すると一気にピンチになるし、打線も内川聖一や
松田宣浩らが30代半ばと主力選手の高齢化が目に付き始めているの
でOBのみなさんが言うほど無敵状態でないのは確か。

 そんな中で今シーズン、ホークスの脅威になりそうなのがイーグル
スだろう。

 昨年の3位ではあるが前年の最下位から夏場までは首位に立って
いたし、CSでも苦手とされたライオンズに敵地で逆転勝ちしファイ
ナルステージまで勝ち進んでいる。

 もともと則本昴大と岸孝之の2枚看板にクローザーの松井裕樹が
安定しているし、ここに名投手コーチの佐藤義則が今シーズンから
復帰するので投手陣が底上げされるのは確実だ。

 打線も昨年は2番にカルロス・ペゲーロを起用して2番から4番
まで外国人選手を並べて大幅に得点力を上げたのだが、今シーズン
もこの路線で行くらしく昨シーズン後半から調子を上げてきたオコ
エ瑠偉らが入ると打線の厚みはホークス以上ではないか。

 イーグルスの凄いところはMLBの流行であるフライボール理論
と、強打者を2番に入れるスタイルをしっかり受け入れるなど‘い
いものはドンドン導入する’という姿勢だ。

 どうしても日本では伝統のスタイルに拘るあまり新しいものを導
入するのに消極的なところが見られ、特にジャイアンツなど昨年の
途中まで得点力不足に悩まされていたのを2番にケイシー・マギー
を起用した途端に得点力がアップしCS争いに加われたにも拘らず
‘2番マギーは併殺が多く小技が使えない’という評価で今シーズ
ンはハナから否定している。

‘戦術に絶対はない'とは元ラグビー日本代表監督の大西轍之佑氏の
名言で、どんな戦術でも一長一短があるわけだから短所には目を瞑
る覚悟がいるし特に2番の強打者起用やフライボール理論は保守的
なOBのみなさんからは不評なので1年を通して実行するには勇気
がいる。

 それを敢えてやったおかげで昨年は最下位から3位に浮上できた
わけで、勝つためには既存のセオリーに拘らず新しいものを取り入
れるという姿勢こそ何かを起こす可能性があるのでホークスを脅か
す1番手になると思うのだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 2018選抜高校... 最後に新幹線... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。