やはり名優には名脚本家の作品が似合う

 先日亡くなった緒形拳の遺作・風のガーデンが今日から始まり
第1回を見た。
 この作品の脚本は‘北の国から’などを書いた倉本聰が担当している。
 緒形拳は主役の中井貴一演じる麻酔科医・白鳥貞美の父・白鳥貞三役
だったが、今日見た限り声に衰えはあるものの死ぬ前の作品とは思え
ないぐらいだった。 

 倉本聰の作品という事で話題になっていたが、氏は最近あらゆる媒体で
‘最近のドラマはダメだ’と言っていた。
 考えてみると、以前に私達が好んで見ていた頃のドラマは最低でも半年
はOAされていたのだ。
 例え視聴率は今ひとつでも、再放送で再評価され名作と言われた
作品は多かったが今は3ヶ月1クールで終わるドラマばかり。

 視聴率が取れなければ打ち切り、好評なら半年後ぐらいにパート 2を
作るというスタイルが定着している。
 ただしこれでは、しっかりと腰をすえた重厚な作品は望めない。

 03年にリメイクされた白い巨塔が高視聴率を上げたように、最近かつ
ての名作のリメイクが多いのも昨今のドラマの薄っぺらさを象徴している。

 そんな中で倉本聰が書いたような作品は見ただけで画面から独特の
雰囲気が感じられる。
 こういう作品は、それに相応しい俳優が演じないと雰囲気が壊れて
しまうのだ。
 だからこそ緒形拳のような名優の演技が余計に引き立つのだろう。

 ある意味、緒形拳の遺作に相応しい作品だと思える。   

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