錦織圭が2回戦棄権「このままやっても勝てないと」
男子テニス世界ランキング5位の錦織圭は現在行われている全英
OPシングルス2回戦を棄権した。
錦織は2週間前にドイツのハレで行われた大会のベスト4で左ふく
らはぎ筋膜炎で途中棄権して治療しながら今大会に臨んだのだが、
29日に行われた1回戦が3時間を越えるフルセットの戦いとなり最終
セットでは足を引きずる場面もあったので大丈夫かと思っていた
だけに想定内の結果ではある。
個人的には今回の錦織の棄権はプロらしい判断で、勇気ある決断
だと思う。
錦織の活躍でプロテニス選手達のスケジュールがタイトだという
事が一般の人々にもようやく知れ渡ったようだが、ツァーを転戦
するという事は体にダメージを蓄積させていく事になるので全ての
試合を全力で戦うわけにはいかない。
無理をしてケガを悪化させるというのは絶対に避けなければいけ
ない事だし、実際ケガを抱えたコンディションで戦っても勝ち進む
のは難しい。
これが高校野球などならケガを抱えて戦う事を美談として取り上
げるのだろうし、メディアによっては錦織にそれを求める者がいる
のではと思ったがWOWOWなどの解説者達も幸いにして肯定
的な意見だった。
大事なのはケガを早く治して昨年準優勝だった全米OPにベスト
コンディションで臨む事だろう。
日本のメディアが大好きなケガを抱えながらも悲壮感溢れる姿で
戦うのはプロとしては美談ではなく恥ずべき行為だし、そんな姿を
ファンも望んでないのが事実なのだから。