ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
‘点をやらない野球’の限界
今年の日本シリーズは最終戦でホークスがドラゴンズに3-0で勝ち、通算
4勝3敗で8年ぶりの日本一に輝いた。
今年のシリーズは両チームとも投手陣の成績がいいのでロースコアの競り
合いが増えるだろうと予想されていたが案の定、特にドラゴンズが勝った3勝は
全て2-1という珍しい状態だった。
これは両チームの投手陣が頑張ったという事だろうが反対に打者、特にドラゴ
ンズの打者がホークスの投手陣を打てないのが目に付いた。
今シーズン限りで退団する落合博満監督は‘打ち勝つ野球には限界がある’
というポリシーから投手力を全面に押し出した守りの野球で在任中の8年間で
1度もBクラスに落とさず日本一1回、リーグ優勝4回という成績を残したの
だった。
ただ問題なのがリーグ1の投手陣を持ちながら日本シリーズでは07年以外は
全て敗退しているのだろうか?と考えた時に、過度に投手力に依存したチーム
が日本シリーズでは意外に勝ってないという事を思い出した。
例えば90年のジャイアンツは斎藤雅樹の20勝を筆頭に桑田18勝、宮本、
香田、木田も2桁勝利を挙げ槙原が9勝という磐石の投手陣で9月8日に独走で
リーグ優勝を果たしてライオンズを迎え撃ったが、ライオンズ相手に4連敗して
終わった。
どうしてもドラゴンズのような強力過ぎる投手陣を持つと打者は‘1点取れれ
ば大丈夫’という感じで投手陣に おんぶに抱っこという形になりやすいし、ドラ
ゴンズが唯一シリーズで優勝した時のファイターズはダルビッシュを含めた投手
陣を全面に押し出してきたものの打てないチームだった。
しかも最近の高校野球を見ても1-0で決まる試合は1大会で1試合あるか
ないかだから高校時代に1-0で勝負する試合を やってない投手達がプロ入り
して‘先に1点与えたら負け’という心理状態で持てる力を発揮できるかという
事になるだろう。
そういう面々を集めて1-0で勝てるチームを作り上げたのだから落合監督の
腕は確かだと思うが、肝心のドラゴンズ打線が‘打てない’という事に甘んじて
いたように思えてならない。
ちなみに今年のホークスのようにホームランが打てる強力打線に機動力を
プラスしたスタイルこそが理想的な攻撃になるのは明白だ。
そして強打と機動力をミックスさせる事に成功したのが三村敏之監督時代の
カープで野村・正田・前田・江藤・金本・緒方・ロペス・西山と強打だけでなく
機動力も兼ね備えたメンバーが揃っていたので投手陣の層が厚ければ優勝
できたはずと考えていた。
カープは今でも予算的には厳しいチームだが、それでもジャイアンツやホー
クス打線に勝るとも劣らないメンバーを育て上げたのだから凄いと思うし、他の
チームがこれをお手本にして欲しいものだ。
やはり野球は‘点を取られなければ負けない’だけでなく‘点を取らないと勝て
ない’という両面を持つのだから。
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代表監督をやらせてみたいですね。
これなら勝利至上主義万々歳ですから。
先発陣は悪くない。
中継ぎ抑えも、まあまあ。
でも讀賣の監督曰わく「戦力が足りない」だって。
で杉内とホールトンに食指。
ある意味、勝利至上 主義と言えるじゃなかろうか(笑)
菅野を外して泣いてたけど、残念だったね(笑)
まぁジャイアンツの場合は川上さんも言ってましたけど‘通常の倍の戦力でなければ厳しい’との事。
‘華のある選手を使いこなして勝たないといけない’というミッションがありますからね。
ただし‘華のある生え抜き選手’が育ってないのは
皮肉な話ですけど。
代表チームなら長嶋監督でも地味で勝ちのみに拘るメンバーを選出し、それ系の野球をやってましたから。
WBCの監督を落合にやらせてみたいですよ。
ちょうど現場を離れているので好都合では?
まぁ国際試合は北京での星野監督の様に 偏った起用をしなければ誰が監督でも勝ち上がれるんじゃないかな。
どちらかというと監督に勇気を持って進言できる投手コーチが必要かと思いますがね。
国際試合は甘くないですよ。
特にプロ野球の‘常識’が通じませんからね。
冷静に勝ちにいく試合と捨て試合の振り分けの判断などができないとダメだというのは星野だけでなく、
アテネの中畑でも一緒ですよ。
月見草氏が09年のWBCの時に‘イチローは使うな’など言ってましたけど、悉く外してましたしね。
落合なら冷徹に‘勝たないといけない試合’とそうでない試合を分ける事ができると思うのですが。