地球を守るのは痛みを伴う

 先日ウルトラマンネクサスに登場する地球防衛組織TLTの松永要一郎
管理官について記したが、松永管理官は仕事内容を親族にも話せないので
同居している娘・葉月との仲は今ひとつで帰宅していたら‘戻っていたの’
と言われる始末。

 それを見たときに思い出したのがサンダーバードを製作していたITCの
作品:謎の円盤UFOだ。
 UFOの襲撃を防ぐため存在を秘密にしている防衛組織・SHADOのエド・
ストレーカー最高司令官が主役なのだが、秘密組織ゆえの苦悩が描かれて
いるEPがあった。

 当時としては珍しいSHADOが立ち上げられるまでの話なのだが、最高
司令官に任命されたストレーカーは新婚だったにも拘わらずハネムーンに
出発する寸前に呼び出される。

 そして10年かけてSHADOを立ち上げていくのだが、当初は情報局務め
だったという事で理解していた妻が朝早く出かけて深夜にしか帰宅しない
夫に対し徐々に懐疑的になっていく。

 何しろSHADOの設立が国連に認可された時にジェイムズ・ヘンダーソン
長官が
‘ようやくここまで辿り着いた、あとは1日20時間働けばいい’
というセリフがあるぐらいハードな日々を送っていたのが分かるだろう。

 ただし国の重要機密ゆえ本当の理由を話せないストレーカーと妻の間に
溝ができてしまい、息子が生まれた頃に遂に離婚となる。

 その息子と会った帰りに追いかけてきた息子が車に撥ねられ瀕死の
重傷を負うのだが、アメリカにある新薬を投与すれば助かるという事で
本来は許されないSHADOの輸送機での輸送を命じる。

  ところが新薬を運んでいた輸送機がUFO侵入のため別の任務に使わ
れたので薬は間に合わず息子は死に、前妻からは痛烈に批判されるという
救いようのないEPもあった。

 松永管理官の場合は妻が亡くなり娘が残っているのだが、やはり娘が
家を空けがちで戻らない父親に対する不満は蓄積しているのは当然だろう。

  そういう苦難をグッとのみこんで任務を遂行する松永管理官やストレー
カー司令官達がいるからこそ地球の平和は守られていると思うのだ。  

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