日本のヒーロー作品では異色作は苦戦する

 平成仮面ライダーでは響鬼が途中から路線変更となり、太鼓のバ
チで清めの音撃で敵を倒すスタイルから剣を武器にして戦うように
なってしまった。

 個人的には違和感はあったものの独自性として許容していたの
だが、商業的にも苦戦したようで変更となってしまったのは残念
ではあった。

 ヒーロー作品では他のシリーズとの差別化を計り独自性を出そ
うとしたものの、受け入れられずに路線変更で元の木阿弥という
ケースが多々あり昭和の作品からの伝統でもあるから当時‘遂に
来たか’と思ったものだ。

 以前も記したようにウルトラでは光線技を使わずに打撃技で
倒すレオや、仮面ライダーではキック技などで倒さず引っ掻い
たり噛み付いたりして最後は大切断でダメージを負わせて戦闘
不能に追い込むアマゾンなどがそれだろう。

 ただし異色作はセオリーから外れるわけで、当然セオリーに
慣れた視聴者にとって異色作は違和感がありまくり。

 当然ながら不評になった時に製作サイドがグッズの売り上げ
不振などを理由に正統派に路線変更をしてしまうという結果で
終わるケースが多い。

 それを考えると放映短縮の憂き目に遭いながら最後まで路線
変更しなかったウルトラマンネクサスの偉大さが分かる。

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