ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
エディ・ジャパンのハッピーエンド
吹き始めた新風=ジョーンズHCらが総括―ラグビーW杯
日本時間の昨日早朝グロスターで行われたラグビーW杯プールB
最終戦で日本はアメリカに28-18で勝ちベスト8には進めなかった
ものの、3勝1敗という好成績で大会を終えるという‘終わりよければ
全てよし’的なハッピーエンドでの大会終了だった。
PGで先制されたものの松島のT&Cで逆転すると再逆転されたものの
今度はモールを押し込んでのT&Cで14-8とシーソーゲームを抜け出して、
終盤のアメリカの反撃を18点に抑えて28-18の快勝というのは大きい。
日本が今大会上げた3勝の中で南アフリカ戦の勝利ばかりがクロ
ーズアップされるのだが、サモアやアメリカ相手に上げた勝利も別
の意味で個人的には格別なのだ。
まずサモア戦はトップ8ではないものの日本よりも格上のチームで
今大会前まで3勝11敗ではあるが、ベストメンバーを揃えて本気で
臨んできた99W杯では9-43でノートライに抑えられ完敗している
わけで今大会も勝つとすれば南アフリカ戦のように終了間際に何とか
逆転勝ちという想定だった。
そのサモア相手に体を張ったDFで守ると相手のオフサイドを連発
させて得点を重ねて行き26-5での快勝だった事から‘ボーナスポイ
ント云々’と言われる事になったのが、本来21点差で勝てる相手では
なかったのだから‘ここまで強くなったのか'という思いだった。
一方のアメリカは勝てない相手ではないのだが第1回W杯の初戦
などのように、なぜか負けてしまう相手で相性の悪さを実感していた。
87W杯の初戦で対戦した時は監督がプレースキッカーのスペシャリ
ストを選ばずに代わりのキッカー達が簡単なPGを5本中1本しか
決められず18-21で敗れ、03年W杯も予選プール最終戦で対戦し
中3日で中6日という条件も災いし26-39で完敗している。
アメリカはアメフトのノウハウを生かしてしっかり相手を分析し
自らの強い部分で相手の弱点を徹底的に潰すスタイルだし、今回も
南アフリカ戦のメンバーを落して日本戦にピークを合わせて臨んで
来ていたので一筋縄ではいかない相手で直前に敗退が決まった中
での一戦だったたけにW杯の対戦では3度目の正直だったのだ。
こうしてベスト8に残れなかったものの、これまでの対戦で相性
の悪い相手に3勝を上げたのは大いに評価できる。
ただし自国開催の19年W杯でベスト8進出を目指すならばボーナス
Pへの拘りが重要になるだろう。
3勝しながらベスト8に残れなかったのはボーナスPの差という
のが周知の事実で具体的には奪ったトライが3・1・2・3とボーナスPが
もらえる4本に届いてないのが分かるし、特にサモア戦で上げた
トライはシンビンで2人少ない状態でのPTと終了間際に山田が
個人技で上げた2本で逆に相手ゴール前に迫りながらターンオー
バーされるというシーンがアメリカ戦を含めて見られた。
ここらあたりでトライをしっかり取れるかどうかが19W杯で
ベスト8進出への鍵を握る事になる。
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今大会の予選プールB組最終節は日本とスコットランドが決勝トーナメント進出が懸かっていただけでなく、既に決勝トーナメント進出の望みが絶たれていたサモアも4年後の次回日本大会の出場権(今大会の予選プール各組3位以内に付与)が懸かっていた。
それだけに、日本が米国との最終戦が消化試合になってしまったのは勝負の面で興味が削がれたし、大会の公平性も蔑ろにされている。
そもそも、このB組は「ティア1」の南アフリカとスコットランドが順当に予選プールを勝ち上がることを前提に、この両国が決勝トーナメントに向けた休養日を1日でも多く確保する為に日程が作られたフシがある。
というか、予選プールが奇数で成り立っていること自体がおかしいけど。
あらためて、ラグビーは伝統国を露骨に優遇させて新参者にはまだまだ冷たい世界なんだと嫌でも思わされるね。
そもそもラグビーが87年までW杯を開催しなかったのも
トップ8の国々が世界的な普及よりも自分達の権益を守る事に汲々としていたのを象徴してますよね。
だから玉木正之が対抗戦グループびいきを批判していた時に、ラグビーという競技はトップが優遇される競技だから仕方ないという考えだったし氏の批判が世の中を動かす事もなかったですね。
19年W杯も下手したら返上させられる雰囲気があったなど仰天するような話が岩渕コラムに載ってましたから、
国際ラグビーボードの傲慢さが分かりますよね。