内村、鉄棒で銅メダル=跳馬で沖口も銅―世界体操(時事通信) - goo ニュース
9月7日から東京体育館で行われていた世界体操選手権が昨日終了し、日本
は女子が残念ながらメダルなしだったものの男子は金:1、銀:2、銅:4で7個の
メダルを獲得した。
内容はエースの内村航平が個人総合と床で金、団体で銀、山室光史が個人
総合と つり輪、沖口誠が跳馬、内村が鉄棒で銅というもの。
正直言って団体で金を取り損ねたのが残念だったが、それ以外は現状では
合格点だろう。
最近の傾向として団体戦のメンバーがスペシャリストの集団という位置づけに
なっていてルール的にも そちらの方が有利にはなっているので、メダル量産に
拘る中国などは個人総合の金を取れなくても団体と種目別で量産できるスペ
シャリスト系のメンバーで臨む傾向が強い。
たしかに単純に団体と個人総合に種目別で8個の金メダルがあればスペシャ
リスト揃いの方が極端に言えば7個まで取る事ができるだろう。
ただし日本は伝統的にオールラウンダーが主流なので内村のような選手が
多いという特徴があるので、全て中国のマネをして難易競争に走っても勝ち目が
ないと思えるから難易度の高さと‘美しさ’のバランスのよさを追求していくのが
現実的だ。
来年のロンドン五輪での最大目標は団体の金メダル獲得。
種目別でのメダル量産をも視野に入れるとすれば他のサイトでも言われている
事だが、内村の団体戦の出場種目は4つぐらいにするのが理想的だろう。
内村のワンマンチームからの脱却が課題になるのだが、今大会での山室光史
が銅メダルを獲得したのが何と言っても最大の収穫だ。
体操ニッポンの伝統として遠藤幸雄・小野喬・中山彰規・加藤沢男・笠松茂・
塚原光男・監物永三といった個人総合での優勝を狙えるメンバーが多い時に
金が獲得できるし最近ではアテネで富田洋之に米田功やベテランの塚原直也
らが揃っていたのが大きかった。
その反面ロスではエースの具志堅幸司が個人総合で金を取るものの森末慎二の
ように鉄棒のスペシャリストはいても具志堅のライバルが出ずに、以降はメダル
獲得が やっとという時代がアテネまで続くのだった。
山室が内村とのダブルエースになり、沖口誠や田中兄弟のようなスペシャリスト
が種目別で2人が決勝に残れるようなレベルになればロンドンでの団体戦の金
メダルは夢ではないだろう。