椛沢雅哉氏について

　私は86年から93年まで円谷プロのファンクラブに入会して
いたのだが、年に4回ほどファンクラブの会報が送られて来て
いた。
　92年頃に‘ウルトラマン研究序説’という本が話題を呼ん
でいたのだが、ファンクラブ会報に会員の方が凄い論説を書か
れていた。
　‘ウルトラマンは地球上で強くなった’‘ベータ－カプセル
には人間の意識を操作する能力があった’‘ウルトラ警備隊の
メンバー構成のすばらしさ’などである。
　これらを会報に発表されていたのが椛沢雅哉氏であった。
　これらの論説については日を改めてアップしたいと思ってい
るのだが、とにかく凄い！
　私も円谷作品に対する造詣の深さには自信があった、それで
も‘私より凄い人はいくらでもいる’と思っていたが椛沢氏は
まさしく脱帽するぐらい凄かったのだ。
　その凄みが伝わってくるのが氏が著したウルトラマン万葉集
　ウルトラＱ、ウルトラマン、ウルトラセブンの第1期3作品の
全話の登場人物や怪獣＆宇宙人の川柳を作っているのだ。
　主な例を抜粋すると
　ウルトラマン
‘足下に　横たわりせし　怪獣の　安らぎの場所は　何処にあ
りせか’
　ハヤタ
‘この地球　美しいとぞ　思いしに　異星の友も　かくや思わむ’
　ウルトラセブン
‘訪れて　初めて会いし　青年に　人の命の　重み諭され’
モロボシ・ダン
‘この身こそ　うつし身にこそ　ありぬれば　もとの体と心　目
指さん’

　先日亡くなったソガ隊員は
‘必殺の　銃で仕留めん　我が友を　もはや武器など　持ちたく
もなし’
　これは‘必殺の0,1秒’の句だがソガ隊員の心情を表している。

　この本は93年の盆休みに上京したおりに蒲田の本屋でたまたま
見つけて購入したものだが私的にはお宝本である。
　私も戯れにメビウスの時に作ってみたがムチャクチャ難しい！
だからこそ椛沢氏の凄さが分るのだ。
　なんとか椛沢氏に少しでも近づけるように精進したいと思って
いる。