松本、攻撃柔道が結実=57キロ級で日本に初の金〔五輪・ハイライト〕 コラム?-?goo ロンドン五輪特集
競技3日目の注目はアテネ五輪以来の団体王座奪回を目指す男子体操団体
ファイナルと、2日間の4階級で未だ金メダル0の柔道で初の金メダル獲得
なるか。
それに競泳で あえて100mだけにエントリーした寺川綾と、得意の200mの
スピード強化のために100mにも出場する背泳ぎ陣がメダルを狙う事になる。
そして女子バレーはメダル獲得が占えるイタリア戦。
まず柔道では未だ金メダルが無い女子57㌔級に出場した松本薫が登場し
2回戦まで順当に優勢勝ちして勝ち進みQファイナルでは北京の金メダリスト・
イタリアのクインタバレから技ありを奪って勝つと、Sファイナルでもフランスの
世界3位・パビアに延長で優勢勝ち。
ファイナルでもルーマニアのカプリイオリウに延長で足取りの反則勝ちで見事
に金メダルを決めたのだった。
一方男子73㌔級では中矢力が2回戦&3回戦とも寝技で一本勝ちし、Qファ
イナルでもタジキスタンのボキエフに勝ってSファイナル進出。
ここで昨年の世界選手権ファイナルで対戦したオランダのエルモントに延長
の末 旗判定で勝ったのだが、ファイナルではロシアのイサエフに寝技で腕
ひしぎ十字固めをかけられて何とか脱出したものの右腕を痛め直後に有効を
取られて銀メダルに終わった。
有効を奪われた後に起死回生の押さえ込みに入って外されたのだが、右腕
を痛めてなければ・・・・というのが勝負のアヤかもしれない。
体操男子団体は予選5位だった日本は6位の中国と共に つり輪からのスタート。
最初のつり輪こそ中国をリードしたものの2種目めの高得点が狙える跳馬で
中国は2人が16点台を1人も15,9という高得点を出したのに対し、日本は
山室が転倒して足を痛め14点台だったのが響いて中国からリードされる。
平行棒でも0,5ポイントほど差を広げられ鉄棒で食い下がったものの床で田中
和仁が手を付くミスで13点台となり最終種目を前に勝負は ほぼ決まる。
最終種目のあん馬で中国は確実な演技で手堅くまとめたのに対し、山室に
代わって出場した田中和仁が落下しただけでなく内村も降りる時の倒立が崩
れて13,9以上でメダル確保だったにも拘らず13点台前半の得点でイギリス・
ウクライナに逆転され4位に落ちる。
ただし日本のコーチ陣の‘E難度では失敗もC難度になる演技’という抗議が
通って14点台となり辛うじて銀メダルを死守したのだった。
決勝は予選の得点を引き継がずに0からのスタートだから巻き返しのチャンス
があり、実際6位だった中国が金を獲得しているのだが日本は予選の悪い流れ
を引きずり過ぎた感が強い。
競泳は まず女子100m背泳ぎで寺川綾、男子100m背泳ぎで入江陵介、
そして女子100m平泳ぎでも鈴木聡美が終盤の追い上げで最後に逆転して
3種目連続銅メダルとなった。
これで寺川は個人種目の集大成を飾れたし、入江は得意の200mに対して
自信を持って臨める事ができる。
女子バレーのイタリア戦は1・2セットを連取された日本が3セット目は取った
ものの、第4セットを競り合いの末に落として初黒星を喫した。
日本の所属するグループAは比較的楽な組み合わせなので4位に入れば
ベスト8進出だがトーナメントで戦うグループBが強豪揃いだから最低でも2位
通過しないといけない、という事を考慮すれば1敗が限度なのでロシア戦を
残しているためイタリアには勝ちたかったのだが これでメダル奪回に黄信号が
灯った形になる。