やはり継投策の青道が勝ったダイヤのA

 週刊少年マガジンで連載されアニメにもなっているダイヤのAは、
西東京大会決勝で主人公の沢村栄純がいる青道が宿敵・稲城実に2-
1で勝って夏の甲子園出場を決めた。

 このダイヤのAはリアルに徹しており昭和の野球マンガに出て来
る魔球を投げたりする投手や、打てばホームランのようなドカベン
の山田太郎的な打者も登場しないリアル路線なので高校野球OBの
我々でも楽しく読む事ができる。

 主人公の沢村栄純は2年生サウスポーでムービングボールやカッ
トボールにチェンジアップを得意とする一方、チームのライバル
隆谷暁は右の本格派という設定で両者が切磋琢磨して成長してい
くさまは読んでいても両者を応援したくなる。

 沢村らがいる青道は前年夏に決勝で稲城実と対戦し1点リードで
迎えた9回裏2アウトから沢村が出した四球から流れが変わり、逆転
サヨナラ負けを喫して甲子園出場を逃す。

 稲城実には関東No1サウスポーでスーパーエースの成宮鳴がいる
わけだが注目したのは昨今の流行であるスーパーエース1枚と複数
投手制のどちらが勝つか?で、青道は隆谷が6
回を沢村が残り3回
を投げて対抗し2-1の逆転勝ちで見事に昨夏の雪辱を果たし甲子
園出場を決めた。

 これを見ても昨今の流行である、複数投手制の青道が勝つリアル
さが取り入れている。

 ちなみに2-1というスコアだけでなく9回裏に稲城実が5番・成宮
がフェンス直撃の2ベース後に6番・多田野樹のポテンヒットでノー
アウト1・3塁のチャンスを掴み7番・矢部浩二のレフトフライで3塁
ランナーの成宮がホームを突くのだが、レフトに回った隆谷の好返
球で寸前タッチアウトになり事実上青道の勝利が決まるシーンを見
るとドカベン明訓1年夏の決勝のラストを彷彿させる。

 いわき東との決勝で9回表に岩鬼正美の2ランで逆転された裏に、
先頭の3番・緒方勉がフェンス直撃の2ベースの後バントで送った1
アウト3塁で5番・平山の3塁フェンス際のファールフライを岩鬼が
強引に捕った事で緒方がタッチアップしホーム突入するもアウト
となりゲームセットで明訓の優勝が決まる。

 バックホームをしたのが里中の控え投手・岩鬼に対し、ダイヤの
Aでは沢村のライバルである隆谷だから作者の寺嶋裕二氏はドカベ
ンを意識したのではないかと思われる。

 

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