ウルトラセブンが他の作品と雰囲気が違う理由はいろいろあるだ
ろうが、挿入歌として全編英語歌詞のULTRA7が使われていると
いうのも一つだろう。
作詞はウルトラマンAまでの主題歌をはじめ多くの歌を担当した
円谷一氏で、じっくり詞自体をチェックすると突っ込みどころ満載
ではあるものの雰囲気が凄くカッコいいので個人的にセブンのBG
M集を購入した時には収録されているのを確認したし車の運転中に
聴くとアクセルに力が入りがちになるから気をつける必要がある。
さてULTRA7が挿入歌として使用されたEPは全部で7話。
ゴドラ星人編でマックス号に向かうポインター疾走シーンから始
まりペガッサ星人編の冒頭とラストに、イカルス星人編でのウルト
ラホーク1号発射シチュエーション前半。
キングジョー編で六甲への道すがらとラストに恐竜戦車編のスパ
イナー運搬ラリー中と、テペト編の伊集湖探索シーンにラストで流
れているのだがイカルス星人編以外は全て満田かずほ監督作品だ。
聞くところによると満田監督が最初に聴いて気に入り監督の順番
が2番目だったのでペガッサ編とゴドラ編で使用したところ、他の
監督が使いづらくなったため満田作品専用的なBGMになったとの
事。
余談ながら満田監督は英語歌詞がお気に入りで氏が作詞したマイ
ティジャックや朝日に輝けジャンボフェニックスなど、英語歌詞を
入れているのが特徴的だ。
またULTRA7最初の‘ワン’の部分が帰ってきたウルトラマン
以降の防衛チームのテーマでよく使用されたワン・ダバコーラスの
元になったという話を特集番組で紹介していたわけで、こういった
事を聞くとULTRA7の先見性が分かるわけでウルトラシリーズを
代表する名曲だというのが分かる。