井岡一翔4階級制覇達成!


 今日幕張メッセで行われたWBO:Sフライ級タイトルマッチは
元3階級制覇王者で2位の井岡一翔が、1位のアストン・パリクテ
を10Rレフェリーストップ勝ちし4階級制覇を達成した。
 
 一昨年の12月に突如引退を表明した井岡だったが昨年9月に
アメリカでSフライ級タイトルを狙うべく復帰すると、大晦日に
ドニー・ニエテスとの決定戦に出場するが1-2の僅差判定で敗
れ4階級制覇に失敗していた。
 
 対戦相手のパリクテは昨年9月に井岡が復帰戦を行った時に
ニエテスとの決定戦で対戦し引き分けているわけで、井岡との決
定戦に勝ったニエテスがタイトルを返上した事から両者の対戦と
なった形だ。
 
 パリクテは長身の強打者で身長&リーチ共に井岡を上回る一方、
スタミナに難があり後半勝負になると井岡有利という予想が一般
的で前半をいかに凌ぐかがカギになる。

 試合は最初の2Rはパリクテのプレッシャーが強く井岡が押され
るシーンが目立ったのだが3Rあたりから井岡の距離になり徐々に
ペースを掌握していく理想的な展開になっていたのだが、折り返し
の7Rにパリクテが強烈なパンチを振るいながらプレッシャーをか
けてきた。
 
 ここで井岡も応戦してこの試合では初めて会場が盛り上がり残り
1分で逆に井岡がパンチをヒットしラウンドを終了した事から、勝
敗の行方は完全に井岡となる。
 8R以降失速したパリクテに対しボディを中心に攻めてポイントを
ピックアップして行った井岡が10Rに入ると右がカウンターで入り、
ここでラッシュをかけて連打を浴びせるとレフェリーがストップ。

 もともとスピードとテクニックはあるのでSフライに体が慣れる
かが問題だったのだが、昨年の大晦日のニエテス戦はSフライ級転
向第2戦でフィットしてなかった感じでの負けだったものの今回は
慣れてきていたようだ。
 
 もともと才能のある井岡だったが12年大晦日にLフライ級を取っ
て2階級制覇を達成した頃から強い相手を避け、力の落ちる相手と
ばかり戦うと批判され始めていたのだが強敵との対戦こそが選手の
レベルを上げるという事が証明されたわけである。
 
 とりあえずSフライ級タイトルを奪取した事で‘逃げた’と言われ
ていたフランシスコ・エストラーダらとの試合をこなして行けば、
12年大晦日以降の悪評も雪ぐ事ができるだろうから30歳はまだ
まだ若いので更なる飛躍を期待したい。
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