ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
‘幸せの王子’の感想文強要のトラウマ
今日は8月25日で学生なら夏休み終了まで残り1週間となるわけだ
から、ついつい溜め込んだ夏休みの宿題を片付けないといけない時
期で最も憂鬱な1週間が始まる形だった。
特に憂鬱な気になったのが読書感想文で確か200字or400字詰め原
稿用紙に書き込まないといけないので凄く面倒だったわけだし、さ
らなる問題は読む本すら自由にならないため面白くもない本を読ん
で感想文を原稿用紙2枚程に書かなければならない。
読む本すら自由にならないというのは例えば今から50年前の小2
の時に生まれたばかりの従妹を連れて逗留してくれていた叔母さん
に買ってもらったトム・ソーヤの冒険を書こうと思っていたのに、
母親から小学館の学習雑誌に載っていた幸せの王子を書かされたの
だからたまらない。
ご存じのようにトム・ソーヤの冒険はトムの冒険が生き生きと描
かれているのでワクワクしながら読んだのに対し、幸せの王子は恵
まれない人々のために越冬しようとした燕に自らの装飾品を配らせ
た挙句ボロボロになって処分されてしまうだけでなく燕も越冬し損
ねて死んでしまうなど夢も希望もない内容だ。
こういった夢も希望もない内容の作品を昭和の母親や教師達は読
む事を勧めていたわけだが、こういった内容になると単に‘かわいそ
うだった’で片付けたいのに母親から根掘り葉掘り内容を書かされた
結果OKが出るまで何度も書き直しをさせられるわけである。
当然ながら反発してトム・ソーヤの冒険を書こうとしても絶対に
許しが出ず、何とか叔母さんに促されて書き上げる事ができたのを
今でも忘れられない。
ちなみに3年の時に読まされたのは長崎の被爆を描いた‘八月が来
るたびに’で、コチラも悲惨な話で読んでいるだけで憂鬱になるシロ
モノだった。
そういった意味では今は読む作品は本当に自由で、書くのも原稿
用紙ではないから羨ましい限り。
だから9年前に長男に夏目漱石の坊っちゃんを読ませたのも楽し
い作品だからだし、感想で少年時代の2階から飛び降りた話などを
中心に書き上げていたのを女房は‘もう少し全体の感想を’と言うの
を敢えてそのまま提出させたのも小2のトラウマがあったからだ。
それにしても悲惨な物語ばかりを読ませて微に入り細に入った
感想を文章にまとめさせられる感想文というのは、読書離れする
最大の原因だと今でも思う。
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