嬉しい陸上短距離陣のレベルアップ 

 先日博多の森陸上競技場で行われた陸上日本選手権男子100m
決勝で、日本記録保持者のサニブラウン・ハキームが大会記録の
10秒02で優勝し9月にドーハで開催される世界選手権の代表を
決めた。

 今月初めの全米大学選手権で9秒97を出し桐生祥秀に続く9秒
台で走り大きく注目された今大会のサニブラウンだが、ライバル
の桐生だけでなく小池祐貴や多田修平にケンブリッジ飛鳥らと
一緒に走る100mで日本での大会初の9秒台が期待されていた。

 レースはスタートで桐生が先行したものの慌てる事なく加速して
中盤で捉えると一気に抜き去って、結果的に0秒14差を付けての
完勝だった。

 マスコミは‘表彰台全員が9秒台も’という景気のいい予想を書き
たてていたが、正直言ってアメリカからの移動や当日のコンディ
ションが雨上がりで湿度も高いうえに向かい風なので9秒台は出な
かったとはいえ10秒02は凄い記録ではないかと思う。

 今回は山県亮太が気胸で欠場していたが、その穴を全く感じさせ
ない決勝の顔ぶれは素晴らしいものがあるだろう。

 というのもロンドンの頃までは何とか言いながらも400リレーに
出場する選手が、そのままトップ4に入るのが定番のように思えて
いたのだが今回は誰が表彰台に上がるのか分からない常態で実際に
ケガ明けだったとはいえリオ五輪400リレーのアンカーを務めたケ
ンブリッジ飛鳥が最下位に終わるなど層が厚くなっているのが実感
できる。

 欲を言えば小池や多田に山県らの誰かが9秒台を出せれば400リ
レーの金メダルが見えてくるし、100mでも決勝進出者が出る可能
性が十分あると思う。

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