ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
野村克也が‘王の記録は日本人に破って欲しい’と言っても・・・・
ノムさん毒舌「日本の選手には意地ない」(日刊スポーツ) - goo ニュース
スワローズのウラディミール・バレンティンが残り29試合で52本のHRを放って
いて64年に王貞治が記録した55本を抜きそうな雰囲気が漂い始めた中で、
またぞろ‘偉大な王の記録を外人選手に抜かせたら日本の恥’という意見が出る
のでは・・・・・と思っていたら野村克也が‘メジャーをお払い箱になった選手に
抜かれるのは日本の恥だ、プライドはないのか’とコメントしたのが話題になって
いる。
とりあえず氏お得意の毒舌による日本人打者へのエールと思えないでもないが、
氏が監督を務めたホークス・スワローズ・タイガース・Gイーグルスで何人の和製
大砲を育てたのだろうか?
以前Numberで野村監督が特集されていた時に‘野村監督はホームランを打つ
打者は1人でいいという考えでチームを作るので、ホークスの監督時代は自分が
ホームラン打者だったので門田博光にはアベレージヒッターになるように説得して
いたが失敗した’というような記事が載っていたのを覚えている。
実際に野村監督が率いたチームではスワローズ時代にチャック・ハウエルやデュ
エイン・ホージーらがホームランを量産していたのに対して和製大砲の育成には
熱心とはいえなかったし、タイガースの監督時代にも赤星や上坂や高波ら俊足
巧打型を好んで浜中らのスラッガータイプの抜擢には決して熱心とはいえなかった。
つまり4球団の監督を渡り歩いて自身が手塩にかけてホームラン打者を育てる
姿勢を見せなかったのに‘王の記録は日本人に抜いて欲しい’というのは、ある意味
矛盾に満ちているのではないだろうか。
氏のコメントに対する批判は他で扱っているので あえて記さないが強打者を育てる
のに定評のある中西太氏らが言うなら納得しても、俊足巧打型の選手ばかりを重宝し
ホームランは外国人選手に頼るスタイルで戦ってきた野村氏がそういうコメントをする
のは筋違いだろうし外国人に対するコンプレックスとしか思えないのだ。
« 平成ライダー... | 今年の夏休み... » |
だから、昔と今とでは記録の質や価値が異なるから、単純に比較することは難しいし、王の「55本」を絶対視するのもおかしいと思う。
また、野村(当時南海)が1965年に戦後初の三冠王を獲得した時は、パリーグ各球団は本塁打王争いをしていたダリル・スペンサー(阪急)に対して8打席連続四球を与えるなど、露骨なまでに野村を援護していた。
極めつけなのは同年10月3日の南海と阪急の直接対決で、スペンサーはグリップとヘッドを逆さまに構えて打席に立つという“抗議行動”をしたにも関わらず、それでも躊躇うことなく敬遠を実行した(のちにスペンサーは交通事故で負傷欠場したため野村の本塁打王が確定)。
よくも人のことを言えた義理かと思うし、「記録の神様」の宇佐美徹也さんだってきっと草葉の陰で泣いているよ。
野村がバレンティンの王越えを「日本の恥」と言うのなら、自主規制と談合によってタイトルの価値を自ら貶め、必要以上にONを神聖視する日本球界全体の島国根性的な体質こそが本当に嘆かわしいことだと思う。
どうも この男は自分達がやっていた事が最高で、他は取るに足りないという傲慢な態度が目に付きますよね。
面白いのが当の王貞治自身は自らの記録に関して破られても気にしてない感じなのに、周りの者達が必要以上に神聖化させてしまっているという事でしょう。
まさしく野村や張本などの超保守的な理論を喜ぶ連中こそ日本的な閉鎖社会の体制擁護派ですし、この連中こそ日本の恥とも言うべきですね。