2023 夏の甲子園・第５日：北海道勢大分県勢に戦後初勝利

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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp5-230810-202308100000336

　早いもので大会5 日目の第3試合から2回戦となるのだが、3
試合全てに九州勢が登場。

　注目したいのが県別の相性で3カードとも九州勢が有利と
なっており、第2試合の大分勢ー北海道勢と第3試合の長崎勢
ー星稜は戦後全て大分&長崎が全勝しているところ。

　第1試合は甲子園未勝利の東海と初出場の浜松開誠館の対戦
で東海大熊本星翔は東海大二時代の40年前に甲子園初出場し、
姉妹校で静岡代表の東海大一に1－11で敗れているのも何かの
因縁か。

　第2試合は40回目出場の北海と近年甲子園で活躍中の明豊の
対戦で、堅い守りを誇る北海を切れ目のない打線が看板の明豊
がいかに崩すか。

　第3試合は複数投手陣を擁する創成館と投打のバランスのい
い星稜の対戦で、攻守のバランスのいい星稜が創成館の堅守を
破れるか。

  第1試合：東海大熊本星翔 2－5 浜松開誠館　

　1回に熊本は2ベースで出塁した1番が遊ゴロで返って先制す
ると、2回にも2アウトから7番以下の3連打で2－0とリードを広
げる。

　浜松は3回に死球で出塁した8番を送るなどで2アウト3塁から
2番の2ベースで1点を返すと、5回にヒットで出塁した1番が盗塁
失敗するも2番が内野安打で出塁し2アウト後4番が2ランを放ち
逆転。

　8回には6番&7番の長短打で1・3塁からスクイズを失敗するも、
9番が送り1番の2点タイムリーで勝負を決めた。

　熊本にとって惜しまれるのは2－0の3回に1アウトからエラーを
挟んで2つの四球で1アウト満塁で追加点を取れず、逆転された
直後の6回に2アウト1・2塁から1番のレフト前で2塁ランナーが刺
された事。

　どちらかで1点でも取っておけばと悔やまれるが、5回の2アウト
1塁で出た逆転2ランが流れを浜松にもたらした。

　 第2試合：明豊 8⑩9 北海 

　2回のチャンスを潰した明豊は3回に内野安打で出塁した8番を3番
のタイムリーで返して先制するが、4回に北海は連打で出塁した3番
&4番を送り1ゴロと3ゴロエラーで逆転。

　直後の5回に明豊はヒットで出塁した1番&2番を4番の3ベースで
返し再逆転するが、北海も6回に4番&5番の長短打で追い付く。

　7回に明豊は内野安打と四球で1アウト1・2塁から5番＆6番の短長
打に暴投などで一挙4点を勝ち越すが、その裏に北海は8番の2ランで
2点差にすると9回2アウトから死球と2番&3番の連打で1点差にする
と連続四球で押し出しとなり延長へ。

　10回に明豊はバント失敗後に9番のタイムリーで勝ち越すが、その
裏に北海もバント失敗後8番＆9番の連打で逆転サヨナラ勝ち。

　明豊にしてみると連打でノーアウト1・2塁からバント空振りで2塁
ランナーが刺され四球で1・2塁から併殺となった2回と、逆転した直
後に1アウト3塁から捕手が弾いてホーム突入アウトという2つのシー
ンで得点できていればと悔やまれる。

　それでも2アウトランナーなしから追い付いた北海の粘りは、見事
だった。

　第3試合：創成館 6ー3 星稜　

　1回表に星稜は1番の内野安打と3番の四球で作ったチャンスに4番
が2ゴロ併殺で0に終わると、その裏に創成館は1番の四球と3番のヒ
ットで1・3塁から2アウト後5番＆6番の連続四球で先制すると暴投
で2点目。

　2回にも1アウトからヒットと四球にバントヒットで満塁から押し
出しと、4番のタイムリーに暴投も絡んで一挙に4点を追加する。

　星稜も6回に1アウト後2番＆3番の短長打に四球で満塁から5番の
犠牲フライで1点返すと、9回にも5番の2ランで6－3とするが3人の
投手相手には時既に遅し。

　ヒット数は創成館6に対し星稜８だが与四死球の8が余計で堅守の
創成館に2回で6点のビハインドは厳しかったし、1回表裏の攻防が
明暗を分けた形だ。