マラソン代表決定=男女6人、初選出―ロンドン五輪(時事通信) - goo ニュース
ロンドン五輪のマラソン日本代表の選考レースが昨日の名古屋で終わり、
男女3人づつ6人の代表が今日決まった。
男子は東京2位の藤原新・びわ湖4位の山本亮に5位の中本健太郎が、女子
は横浜で優勝した木崎良子・大阪で優勝した重友梨佐に昨日の名古屋で2位に
入った尾崎好美が選出された。
陸連が言うには男子は入賞で女子はメダル獲得が目標らしいが正直言って
男子は一桁順位が出ればいい方で、女子も入賞者が出たらラッキーという感
じのメンバーとなっている。
最近のマラソンはプロランナーが主流になった関係で彼ら(彼女ら)が出場する
賞金レースは基本的に記録が出やすいフラットなアップダウンのない高速コース
が多く、特に今回の五輪のマラソンコースは賞金レースのロンドンマラソンと同じ
コースを走るのでスピードの無いランナーは勝負にならないと思う。
つまりスタートからハイペースで飛ばす展開になるので先頭集団に付いて行け
なければメダルはおろか入賞すら おぼつかないし、今回選出されたランナー達の
レースぶりを見ていると先頭集団に付いて行くのを諦めて落ちてきたランナーを
抜いて行くスタイルで出場権を獲得した者ばかり。
日本人選手の金メダリストといえばシドニーの高橋尚子とアテネの野口みずき
だが、この両名のレースを思い出すと分かるように自分からレースを作り仕掛けて
勝利するパターンで、特に野口の場合は誰もが予想しなかった30㌔手前からの
スパートだったのだ。
野口のレースを考えると あのポイントでのスパートで振り切れなかったらメダル
どころか入賞もできなかったと思えるギャンブルだったわけで、それに比べると
今回の代表6人は誰1人そんなレースをしていないのが現状だ。
プレッシャーのかかる選考レースで冒険をせずに日本人1位に拘って遅れた
ランナーをパスして行くスタイルでは選考レースとは比べ物にならないプレッ
シャーがかかる五輪のレースでギャンブルができるのだろうか。
メダルを取るなら爆発的なスピードを持つか有力ランナー同士の駆け引きで
上回るしかないのだが、残念ながらスピードではアフリカ勢には敵わない。
ならば有力ランナーが真剣勝負をする海外の賞金レースに出場し続ける事が
重要になるものの駅伝に うつつを抜かして賞金レースに興味を示さない選手
ばかりでは世界の流れに置いてきぼりにされている実情だ。
そういう意味で普段 駅伝を走らない藤原に期待はしたいのだが・・・・