己の力を過信したヒーローは

 ミラーマンの13話と14話では変身する鏡京太郎が これまでの戦いで こと
ごとく勝利していた事から自らの力を過信し墓穴を掘るという内容のEPだった。


 最初の対アイアン戦では己の能力を知らずに恐る恐る戦っていたミラーマンが
多少の苦戦はあっても最後は しっかり勝っていたため自信を持ったのはいいが、
それがいつしか過信につながっていくというケースは第1期ウルトラなどでは
今ひとつ見かけないパターンだった。


 ウルトラセブンは もともとセブンがモロボシ・ダンに‘変身’していたので問題
ないがウルトラマンの場合は地球人のハヤタがウルトラマンと同化する事に
よって力を得たにも拘らず、それによって慢心する事なく粛々と戦い続けたのは
今にして思えば科学特捜隊の副隊長格だったという側面もあるだろう。


 最初に己の能力を過信したヒーローが帰ってきたウルトラマンの郷秀樹。

 もともとレーサーを目指していた郷だから身体能力に自信はあったろうが民間
人に過ぎずウルトラマンと同化してMATに入隊するとウルトラマンの能力を得た
事によって自分の力を過信して酷い目に遭うというケースが2話で描かれていた。


 続くエースでは北斗も同じような境遇にも拘らず冷静な南夕子との合体変身
だったためそういったトラブルはなかった。


 だがレオでは戦いに慣れてないゲンが師匠のダンの忠告を聞かずに・・・という
のは初期の頃によく見られた。


 これらのケースの特徴として変身する者達が若くてキャリア不足という共通項が
ある。


 ハヤタのようなキャリアを積んだ者なら まだしも、キャリア不足の新入隊員達が
ある日 強大な力を手に入れると それゆえ過信してしまいピンチになるという事は
よくある事だろう。


 だから熱くて突っ走るタイプである郷秀樹や鏡京太郎に平成ではダイナのアスカ
などが劇中にこのパターンで失敗しているのだ。

 

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