89,10,12 ラルフ・ブライアントの奇跡

 17年前の89年10月12日はバファローズのラルフ・ブライアントが
奇跡を起した日であった。
 ライオンズ、ブレーブス、バッファローズの三つ巴で終盤に突入した
パリーグの優勝争いは10月9日を終えた時点で4連覇を狙うライオンズが
残り5試合を残した時点で断然有利な状況にあった。
 ただし5試合中4試合がバファローズ戦だが3位だったバファローズが
ライオンズ相手に4勝は厳しいと思われていた。10日から行われた所沢での
ライオンズーバファローズ3連戦だったがG1で山崎が渡辺久信との投げ合いを
制して2-1で勝つ、しかしバファローズはリベラの2発のみで打線が低調だ。
 翌11日は雨で流し12日にダブルヘッダーで行われる事になった。
川崎ではオリオンズ相手にブレーブスが戦いブレーブスが1つ負けライオンズが
1勝するとライオンズの優勝が決まるという状況になった。
 第1戦は郭泰源が3回までパーフェクト、ライオンズは高柳から4点を取り4-0
4回にブライアントが初ヒットとなるソロを放つがすぐその裏に1点追加し5-1。
 ところが6回にノーアウト満塁のチャンスでブライアントが起死回生の満塁HR、
これでスタジアムのムードがガラッと変わり8回先頭打者で迎えると1昨日先発
した渡辺久信が登板する。ブライアントキラーの渡辺だったがさすがにこの時は
乗っていたブライアントが3打席連続となるホームランで勝ち越し、そのまま
逃げ切り6-5でバファローズ逆転勝ち。
 こうなると第2試合は勢いに乗ったバファローズが1回に高山から2点先制、
エースの阿波野が一旦追い付かれるが3回にブライアントのレフトへのソロで勝ち
越しこれで火がついた猛牛打線がライオンズ投手陣を粉砕しバファローズが連勝。
 翌13日に川崎でブレーブスがオリオンズに敗れバファローズのマジックが一気に
1になり14日にホークスを破って昨年10月19日にダブルヘッダーの2戦目で引き
分けて優勝を逃した‘10,19の悲劇’からの雪辱を果たしのだった。
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コメント
 
 
 
10.19 (柴田真紀)
2006-10-13 00:02:28
 懐かしいです。



 あのダブルヘッダーの初戦、ロッテの先発は後年殺人事件をしでかす男だったことも、覚えています。

 川崎球場が入場できないくらい満員になったことも、当時『川崎劇場』と揶揄されていたロッテファンにも勇気を与えたものでした。

 あの熱気が、今のマリサポに受け継がれているのでしょう。



 あの試合、私はラジオで聴いていました。

 テレビ中継がなかったのかなぁ?



 パ・リーグって、ときどきああいった野球史上に残る、ファンだったら忘れられない試合をやってくれるのが良いですね。



 そうそう、この年(89年)の日本シリーズで、あの人の『巨人はロッテより弱い』発言が出るんでしたっけ。

 正確には、こういう発言ではなかったのに、歪曲されて伝わってしまったことも、悲劇でした。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2006-10-13 12:48:45
>柴田真紀様

 10,19は前日に行くチャンスがあったのに後楽園ホールに大橋秀行のノンタイトル戦を観に行ってました。

 翌日が休みなら間違いなく行ったでしょうが。

 パ・リーグの方が劇的な優勝争いが多いのですよ。

 加藤某投手の話はまた後日・・・・
 
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