なでしこ、米に初勝利、独と決勝=高瀬が決勝点―アルガルベ杯女子サッカー(時事通信) - goo ニュース
ポルトガルで行われているアルガルベ杯女子サッカーのグループステージ最終
戦でアメリカと対戦した日本は、84分に宮間のCKを途中出場の高瀬がヘッドで
決めたゴールが決勝点となり大きな大会で初めてアメリカに勝つという金星を
挙げた。
この勝利でグループAの1位になった日本はグループBで1位になったドイツと
決勝戦を戦う事になった。
グループAで1位になるとグループBの1位との決勝戦になるのに対し2位だと
Bの2位と3位決定戦というレギュレーションの今大会だが、昨年のW杯決勝で
対戦して引き分けPK勝ちしたアメリカと同組で日本がノルウェーとデンマークに
連勝したもののアメリカの方が得失点差で上回っているため今回の試合は勝た
ないと2位になり3位決定戦になってしまう。
しかもエースの澤穂希が体調不良でベンチ入りもできない状況で迎えた一戦
だけに引き分ければOKだと試合前は考えていた。
実際この大会はロンドン五輪の前哨戦とはいえピークは7月なのだから この
時期に全力を尽くして勝っても意味が無いし、この大会には前年も出場して3位に
入っているのでアメリカ相手に勝てなくて3位でもいいかとは考えていたし まして
澤欠場というアクシデントまであるのだから この状況で引き分けに持ち込んでも
賞賛されると思っていた。
ところが試合は日本の組織的な守備がアメリカのボールをつなごうとする新しい
スタイルを面白いように寸断してチャンスを作るがゴール前の決定機を作れず、
途中からアメリカも得意のフィジカルスタイルに切り替えるとピンチを招き始める。
それでも0-0のまま残り10分を切ったところで‘引き分けやむなし’と思って
いたところに宮間のCKからの高瀬のゴールで先制したのだから勝負事は分から
ない。
結局この1点が決勝点になり日本が逃げ切ってアメリカから歴史的な初勝利を
挙げたのだから大いに喜びたいが、やはり最終目標はロンドンでの活躍だから
安心はできないしアメリカも本番では本気になって挑んでくるだろうから今回以上
の厳しい戦いを覚悟しないといけない。
とはいえチームの中心である澤が当日になって欠場というアクシデントに見舞
われ、勝たないとダメという状況でアメリカに勝ったという自信は必ず役立つと思
われるので大きな1勝だったと思う。
夜中の1:00まで起きて見ていてよかったと心から思った次第だ。