ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
バックハンド捕球を否定する事なかれ
先日ベースボールチャンネルで田口壮が、MLBで日本人内野手が
活躍するためにはバックハンド捕球の重要性を説いていた。
これについて宮本慎也や桑田真澄も同じような事を主張している
のを聞いた事があるし、個人的にも96年に当時37歳だったLAドジ
ャースのグレッグ・ギャグニーがショートで守っている時のプレー
ぶりを見て気付いた事だった。
ギャグニーは正面で捕れる打球をも体を開いてスローイングのモ
ーションの中で捕球していたのだが、年齢的に肩も衰えている状態
での工夫だろうと感心したのだ。
ところがコレを理容師の野球大会の試合前に練習でやってみると
確かに素早く送球できるのだが、すぐに年配者から‘グローブが
逆やぞ、正面で捕らないと'とチェックが入り日本でのバックハンド
アレルギーの深刻さを垣間見た気がした。
その常識が変わったのは04年夏に北海道代表で初優勝した駒大
苫小牧で、内野手がスライディングしながらのバックハンドキャッ
チを上手くやっていた。
これは雪上ノックの副産物で冬場に下が滑る事からスライディン
グしながら捕って投げるにはバックハンドが必要不可欠だったし、
駒大苫小牧が連続優勝&3大会連続ファイナリストになった事から
バックハンドキャッチが市民権を得たようだ。
ちなみに昨夏県予選のベスト16と決勝を球場で見たのだが詰った
内野安打性の打球を内野手がバックハンドで捕りにいっていたのが
印象的だった。
考えてみれば現在の高校野球は80年代以降バッティングレベルが
格段に上がり打球も鋭い事から守備位置も以前とは比べ物にならない
ぐらい深くなるので、特に内野手は正面捕球に拘っていると凡ゴロも
内野安打になりかねない。
白人のような筋力や黒人やヒスパニックのような身体能力のない
日本人が対抗するには従来の器用さを発揮するしかないのだが、バ
ックハンドキャッチは それを補う最高の処方箋ではないだろうか。
広岡達郎のような守旧派OB達や その支持者達はバックハンド
を忌み嫌うが彼らの時代は筋力トレーニングもやらずに打球も今
ほど鋭くなかったのだから、守備位置も深くなく正面で捕っても
よかったわけで例えればウサギ跳びを強要するのと同じく時代錯誤
も甚だしい。
今時の才能のある高校生は利口だから正面捕球を強制する学校と
バックハンド捕球を認める学校があれば、どちらを選択するかは自
明の理だ。
いろいろな価値観があるのは当然だが、結果を残せるスタイルは
生き残り伝統的な価値観でも結果を残せなければ衰退するのは特に
スポーツ界の摂理なのだ。
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それこそが日本プロ野球の最も恥ずべきところでしょうね。
まぁ最近の若いOB達はそういうのは聞きませんが、昭和の時代のOB達にその傾向が強いです。