北京五輪競技第14日:男子短距離の歴史が変わった!

 今日の最終種目は男子400mリレー。 
 男子400mリレーファイナルは前日の予選でアメリカやナイジェリア、イギ
リスなどがバトンミスで失格していたのでメダル獲得も?と思われていた。
 前回は4位、昨年の世界選手権では5位だったので‘これは、ひょっとしら?’
と思われていた。

 スタートは100m日本記録保持者の塚原が好スタートを切り、故障持ちの
末続が直線を凌いで高平にパス。
 高平はボルトのペースに惑わされずアンカーの朝原にパスし、2位でバト
ンを受けた朝原はトリニダード・ドバゴに抜かれたもののブラジルの追い
上げをかわして見事に3位でゴールした。

 ストックホルム五輪に初参加以来、男子トラック種目では初のメダル。

 まさしく快挙だった!

 スタンドで歓喜のウイニングランをする朝原達の姿を眺めながら号泣する
為末の姿が印象的だった。

 星野ジャパンはSファイナルで韓国との対戦という大一番。
 予選を全勝でクリアした韓国に対し3敗はしているもののターゲットはS
ファイナルという事で‘WBCの再現’と思えていた。
 WBCでも韓国は6戦全勝でSファイナルに進み、力尽きているし実際レギュ
ラーキャッチャーが韓国はケガで欠場していた。
 面白いのが日韓戦ではWBCなどを見ても先攻のチームが勝っている、
予選リーグでは韓国先攻だったが今日は日本が先攻というのも有利だと
思う要因だった。

 実際1回表に西岡が早くも2塁への内野安打を1塁悪投でノーアウト2塁と
韓国は硬くなっていた。
 荒木が送り青木四球で1,3塁から新井はPゴロで併殺と思われたが2塁
送球が逸れて併殺崩れでラッキーな先取点。
 3回にも1アウトから西岡が歩き荒木が送って2アウト2塁から青木の時に
暴投で3塁に進むとバントの構えで前に出ていた3塁の横を抜くタイムリー
で2-0と快勝ペース。
 先発の杉内は2回は2アウトから、3回は1アウトから四球でランナーを出
すが3回は1番の打ったライナーが2塁正面で併殺とツキもあった。

 流れが変わったのが4回で先頭の2番がレフト線へヒットを放つと、レフト
のGGが後逸してノーアウト2塁。
 3番は詰まりながらレフト前に落とし4番のイ・スンヨプは2ゴロ併殺で1点を
返される、ここまではよかった。
 その後5番がヒットで出塁すると川上にスイッチ、川上は当たっているイ・
デホを歩かせ7番のコ・ヨンミンを三振に討ち取る。
 6回には成瀬が1アウトから3番からヒットを打たれるが、イ・スンヨプの
時にエンドランを仕掛け三振ゲッツー。
 迎えた7回に藤川が登板し1アウトからイ・デホを警戒して歩かせると、
韓国は代走を送って勝負に出る。凌げば一気に日本ペースだ。

 ところがコ・ヨンミンから詰まりながら三遊間を破られ2アウト後に PHの
イ・ジンヨンに追い込みながら高めに浮いたフォークをライト前に打ち返
され、まさかの同点。
 8回に岩瀬を投入するが先頭の2番にヒットを打たれ3番を三振に討ち
取ったが、全く当たってないイ・スンヨプから2ランを打たれて2-4。
 ここ止めておけば9回に希望があったが5番にヒットを打たれ涌井にスイ
ッチ、6番から打たれたセンター大飛球を青木がファインプレーでキャッチ
し2アウトになったもののコ・ヨンミンの左中間に飛んだ飛球をレフトのGGが
落球し決定的な5点目を失う。更に1点を追加され2-6。

 打線は前回手こずったキム・グァンヒョンから3回まで2点を取りながら
4回以降はランナーを出すものの2アウトから、唯一ノーアウトから出塁した
6回は新井以下が凡退し2塁にも進められず流れを手放す事になった。

 キムはランナーが出るとコントロールを乱していたのに機動力を使う雰囲
気もなく、全くの無策だった。
 岩瀬は3敗目、過去の2試合は2イニング目に摑まっていたが、今回は
当たってないイ・スンヨプに まさかの2ランを浴びている。


 しかも予選リーグでは勝ち越された直後に3塁前へのフライを
落球して追加点を与え、なお1,3塁で2塁に走ったランナーを刺
そうと送球した阿部が悪送球と‘1点で止めていたら・・・’と思える
ミスが続いたが、今回も同じ轍を踏んだ事になるのだ。

 夜行われた2試合目のSファイナルはキューバがアメリカに完勝したので
アメリカとの3位決定戦になるが、このままでは銅メダルも危ない。

 シンクロのチーム・テクニカルルーティーンで日本は中国にリードされ 4位
スタート。 

 陸上は50㌔競歩が行われ昨年の世界陸上で誘導ミスで失格にされた
山崎勇喜は、この種目日本人初の入賞となる7位に入る。

 1600mリレー予選は女子が1組8位で、男子は2組6位で予選落ち。
 エースの金丸が直前で欠場し為末が出場するようではファイナル進出は
厳しい。 

 ‘終わりよければ全てよし’と言うが、今日は星野ジャパンが金メダル奪取
に失敗していたのでガックリ来たムードが一気に変わった。   

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
おととい (屯田兵)
2008-08-23 04:14:33
女子ソフトで感動を見せてくれただけに 恥ですね
一生懸命やってるから?
それはどこの国もいっしょ
結果が全てですょ
3位ヤバイでしょう。
今年で無くなって良かった良かった
 
 
 
星野ジャパン完敗 (さくらい)
2008-08-23 08:03:01
女子ソフトが頑張ったあとだけに
だらしなさが。
韓国の選手は何とかしようとの思いが
伝わっていましたが、ただ淡々と打席に
立つ日本選手。
頼みの岩瀬、藤川が打たれては。
それにしてもベンチは何か策は無かったのか?
星野、山本、田渕の仲良しトリオを
心配していましたが?
今日アメリカ戦は何とか意地を見せて欲しいものです。
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2008-08-24 00:26:41
>屯田兵様
 こんな準備しかできないようでは、次回から外されてラッキーです。
 こんな姿勢で臨んでいたら何度やっても金は無理ですよ。
 人工芝とドーム球場に慣れすぎた日本野球の弱点が炙り出されましたね。

>さくらい様
 4回以降の日本選手の姿勢では入る点も入りません。
 腰を引いた思い切りの全くないスイングは噴飯モノで、常葉菊川の選手たちのスイングを見習わせたいですよ。
 岩瀬が登板した時点で‘ヤバイ!’でしたよ。
 
 
 
今回のオリンピック (柴田真紀)
2008-08-24 14:24:31
 生で見ていた試合は全部ボロボロだった中で、唯一400リレーだけは、溜飲が下がる内容だった。
 80年ぶり……と聞いて、
「あ、アムスの人見絹枝さん以来だ」
 と、即気づいた私は……。
 
 
 
私も気付きました (こーじ)
2008-08-25 00:37:50
>柴田真紀様
 やはりメダル獲得の瞬間をナマで見られるのは嬉しいですね。
 人見絹枝さん以外にトラック種目でのメダリストがいないのですから、まさしく快挙ですね。
 
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