ラグビー日本代表‘最高の負け方’でW杯前最後の強化試合を終える

 昨日熊谷ラグビー場で行われたラグビーW杯前最後の強化試合で
日本代表は南アフリカに7-41で敗れ、4年前のW杯で挙げた金星
の再現はならなかった。

 試合は南アフリカのプレッシャーの前にミスからの失点が目立ち
前半だけでも3T・2C・1PGで22-0と3ポゼッションでも追い付け
ない展開になり、後半に入っても53分に先にTを許し60分に松島
幸太朗のT&Cで7点返すのがやっと。

 73分にパスのインターセプトからのT&Cなどでさらに14点を
取られるなど結果的に6Tを奪われての完敗となり、ティア1の国
の自力の差を思い知らされる形になったのだ。

 個人的には負けるだろうと思ったし正直言って負けるべきだとも
思っていた。

 4年前のW杯で南アフリカ戦を含めて3勝を挙げながらベスト8
進出を逃した日本が9月20日に開幕する自国開催のW杯でベスト
8以上を狙って臨むわけで、前哨戦としてフィジーやトンガにアメ
リカ相手に3連勝して強化試合の最終戦が南アフリカ。

 ただし本番に向けた強化試合というのは勝つに越した事はないが
勝ち続けるという事は同時に自らのウィークポイントを覆い隠して
しまうケースもあるわけで、そういった状態でW杯本番を迎えるの
はリスクが高いもののフィジーやトンガにアメリカ相手に負けると
‘大丈夫か’という事になってしまう。

 幸い南アフリカは4年前に敗れているので連敗は許されないという
思いから徹底的に日本を研究し、対策を練って本気で臨んで来るのは
目に見えていた。

 こういった状態の強豪に勝つのは10回戦って1回あるかないかだが、
その1回はベスト8での対戦の時にこそで強化試合で勝っても本番で
勝てる保障はないどころか更に研究され警戒されて不利になるのが
オチだろう。

 格上であるティア1の国が総力を挙げて臨んだ厳しいプレッシャー
を体験できただけでも収穫だと思うし、ミスの連発は課題として反省
しW杯本番に臨んでもらいたいもの。

 昨日の試合で残念だったのはWTBの福岡堅樹とNo8のアマナキ・
レレイ・マフィの2人がケガで退場した事で、彼らが何とか予選プー
ル最終戦のスコットランド戦に間に合うよう祈ってやまない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
強化試合、親善試合というのは (Bill McCreary)
2019-09-07 23:53:43
模擬試験ですからね。勝っても本番に役に立たなければしょうがない。そういう意味では、ジョゼフHCや日本協会が、他国よりもシビアにプレーするであろう南アフリカを相手に選んだのは、相当な覚悟があったわけですね。

>格上であるティア1の国が総力を挙げて臨んだ厳しいプレッシャー
を体験できただけでも収穫だと思うし、ミスの連発は課題として反省
しW杯本番に臨んでもらいたいもの。

アイルランドのような強豪と勝負するには、やはり事前に南アフリカレベルとガチの試合をするくらいの事前準備はやはり必要です。
 
 
 
そこなのですよ (こーじ)
2019-09-09 23:06:30
>Bill McCreary様

 必ず勝たないといけない相手には勝ってますし、負けても収穫さえあれば強化試合は結果より内容になりますよね。

 マスゴミはその分別がつかずに結果のみを見て一喜一憂するというろくでもない体質は変わり様がなさそうですね。
 
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