悪夢の赤点地獄

　今回は私の恥話を１つ。
　学生時代の今頃は中間テストも終り、テストが戻ってくる頃だ。
　1年の2学期中間で私は赤点（39点以下）を9教化中6つも取った
のだ。同じクラスに全教科赤点という猛者もいたが私の場合それ
どころではなかった。
　というのも1学期終了時点で通知表には地学、古典、数学Bの3教科
に赤点がついていたがこの３つ＋現国、生物、英語（リーダー）まで
赤点となった。それも古典18点、数Ｂ28点、現国29点、そして絶対の
自信を持っていた英語・リーダーまで29点という体たらくだ。
　実は小４から中１まで英会話塾に行っており、そこの塾では英文法を
かなり厳しく教わった。しかも中１の頃には高校レベルの英語をやって
いたので中学時代に英語の勉強はした事なかったし1学期は中学の復習
ばかりだったのでまともに勉強する必要がなかった。
　確かに3年間で英文法のグラマーは勉強無しでよかったのだがリーダー
の場合一気にレベルが上がったので付いていけてなかったのだ。
たださすがにリーダーで30点以下というのはショックだった。
　考えて見ると1学期期末試験終了後に野球部は夏の大会モードに入り家で
一切勉強しない、夏休みに入ると野球部の苛烈な夏練習が8:30から17:30頃
まで1時間の昼休みを挟んで行われるのだから帰宅して夕食を食べて目を
つぶって開けると練習に行かないと・・・・となっていた。
　これでは勉強はおろか机に向う気もしないしそれがクセになっていた。
　更に2学期に入ると文化祭の準備があるし、野球部は10月10日の市長杯を
目指して夕方は定時制用の照明まで点けて練習していた。
　先日も書いたが翌年夏に甲子園に行く事になるライバル校と対戦できるのは
市長杯決勝のみだったからかなりみんな気合が入っていた。
　そして10月10日に念願の対戦をして大差で敗れるだろうという予想を覆して
善戦したので、その余韻からか11日から試験休みになっても部室に集まって
バットを振ったりキャッチボールをしたりしていた。
　そんな浮ついた状態でただでさえ出題範囲の広い2学期中間に臨んだのだから
推して知るべし。見事な成績となった。
　担任のＹ先生は激怒し「このままでは進級は厳しい」という事で結局2学期
終了時点で赤点をなくすまでという条件で強制的に休部させられてしまった。

　なお一応尻に火がついた私はとりあえず2学期の期末で赤点をなくして無事に
3学期から野球部に復帰できた事を記しておく。