引退発表の澤「トップレベルで戦うことが難しくなった」…指導者への道も示唆
サッカー女子日本代表元キャプテンでINAC神戸の澤穂希が今シーズン
限りの引退を今日発表した。
今年カナダで行われたW杯でも代表入りしていたし試合に出場しなく
てもベンチにいるだけで存在感があるため、少なくとも来年のリオ五輪
までは現役を続けるのではと思っていたので意外ではあった。
ただし会見での話などを聞くと自分の力が代表として戦力になれる
自信がないと判断してのものらしいから、やはり自分の実力を冷静に
分析しているし国際試合の厳しさを身をもってしっているからこその
決断なのだろう。
基本的に日本のマスコミはスター中心主義だから今年でもラグビー
W杯で日本代表がベスト8入りは逃したものの優勝候補の南アフリカに
勝ったのを含めて3勝を上げた時も、ゴールキッカーの五郎丸歩ばか
りにスポットを当てていたのだが女子サッカーW杯で優勝した時には
同じく澤ばかりが取り上げられていた。
確かに澤は修羅場で最も頼りになる選手ではあるもののW杯の優勝
から4年が経ち宮間あやらがチームの中心になっているにも関わらず、
マスコミは澤ばかり取り上げる始末だったし極端な話チームが敗れて
も澤が活躍すればマスコミは喜ぶような状態だった。
確かに澤が全盛ならば それもいいだろうがW杯優勝した時点で既に
33歳という事でロンドン以降は衰えとの戦いになっているので、とても
じゃないがチームの中心にはなれないしなってはいけない立場にも
関わらずマスコミは澤ばかり追いかけていたのだ。
おりしも最大のライバルであるアメリカ代表のアビー・ワンバッ
クも引退を表明していたのもあるだろう。
代表チームというのは実力がない者が名前だけで選出されてはいけ
ないというプライドがあるだろうし、だからこそ澤はサッカーファン
以外からも尊敬されるのである。
願わくば夫である辻上裕章氏との間に子供を作り余裕ができたら
将来的には指導者として戻ってきて欲しいものだ。