愚者(日本プロ野球界)の時計は止まっている?

ダルビッシュ、日本球界を批判!「野球がまったく伸びてない」(夕刊フジ) - goo ニュース

 MLBも3日間のオールスターブレイクを挟んで明日から過酷なレギュラーシー
ズンが再開されるのだが、今回選出されたものの登板機会がなかったダルビッ
シュが最も日本のメディアの注目を集めたのが日本野球批判。


 つまり筋力トレーニングに付いて未だに否定的な日本野球の関係者を‘固定
観念が強すぎる’と批判したわけで日本の野球関係者達の頑迷さを暴いてくれ
ている。


‘投手は投げ込む事によって肩を強くしてコントロールを磨いていく’というのが
日本プロ野球OB達の持論で筋力トレーニングをして体をビルドアップさせる事に
ついては‘ムダな筋肉を付けると体が重くなったり動きが悪くなる’と否定的
だった。


 日本人投手で最初に筋力トレーニングをして有名になったのが私の知る限り
桑田真澄だったのだが、桑田もOB達から再三にわたってダルビッシュが語った
ような否定的な事ばかり言われていたのを思い出す。


 そういえば上原浩治が99年にジャイアンツ入りした時にブルペンで投げずに
走り込みと遠投に筋力トレーニングで調整するのを見たOB達のバッシングは
凄かったし、そのやり方で20勝してタイトルを総なめしたにも拘らず否定的な
扱いを受けているのが記憶に新しい。


 何の競技でもそうだがトレーニング方法は年々進化する一方で、うさぎ跳びや
水分補給禁止に投手の水泳禁止など かつての常識が今では非常識になって
いる事が多々ある。


 そんな時代にMLBだけでなく日本でも実証されている最新の理論を‘自分達が
やってきた事を否定される’という概念?から否定して、自らの経験論のみで
武装してコーチしたり評論をするOBが いかに多い事か!


 奇しくも40年前のミュンヘン五輪の柔道で日本の重量級はオランダのウィリアム・
ルスカやグルジアのショーター・チョチョシビリといった大型選手達に惨敗した時に
首脳陣は対格差を敗因に挙げたのに対し
‘我々は普通に戦えば日本人に勝てないから体をビルドアップ
させて力で日本の
技を抑え込むように努力したわけで、最初
から頑強な体だったわけではない’

と日本の柔道界を一喝したのが東京五輪の金メダリストのアントン・ヘーシンク
だった。


 つまり日本野球の関係者が特別視する‘メジャーリーガーのパワー’とは生まれ
ながらのものではなく、彼らの努力によって作り上げられたものだったという事を
ダルビッシュは記者会見で言っていたわけである。


 にも拘らず最初から それを無視して‘生まれながらの頑強な体’を持っていると
思い込ませて体をビルドアップさせる事に否定的なOBや野球マスゴミの罪は
大きい。


 野茂英雄・長谷川滋利・イチローらMLBを経験している選手達からの ありがたい
提言を無視し続けるなら日本プロ野球に未来は無い。

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