ダークヒーローには口笛が似合う

 今から50年前の10月7日OAの快傑ライオン丸28話から悪の戦士・
タイガージョーが登場し始め俄然盛り上がりを見せたのだが、特に
変身する錠之介が戦国大名の家に生まれながら強さのみを追い求め
る孤高の剣士という側面もあり兄弟とも言えるキカイダー破壊を生
きがいにしていたハカイダーと並ぶダークヒーローだった。

 何せキメゼリフが‘正しい者が勝つのではない、強い者が勝つ’だか
ら強さのみの追及という姿勢を表しているのだが、ここで虎錠之介
=タイガージョーの登場テーマが口笛にギターでボーカルがないと
いう事。

 ピープロ作品では前作・宇宙猿人ゴリ=スペクトルマンのEDで宇
宙猿人ゴリなのだが流れていたが、OPのスペクトルマンGoGoより
インパクトの強い歌詞でゴリの心情が切々と歌われているし制作サ
イドもスペクトルマンよりゴリに思い入れのあるような詞だ。

 ところが基本口笛でたまにギターの伴奏があるのみのメロディが、
むしろタイガージョーの孤高性というかクールさを際立させていた
感が強く下手にテーマソングを作らないで良かったと思った。

 ちなみにハカイダーの場合はハカイダーだけでなく人間体のサブ
ローにもテーマがあり、コチラも伴奏に口笛が使われているし登場
する時にも口笛が流れていた。

 考えてみるとタイガージョーのようなダークヒーローはウエスタ
ンでいえばアウトローキャラという位置付けで、特にマカロニウエ
スタンにはアウトローが主役という作品が多い。

 そういえばマカロニウエスタンのメインテーマは荒野の用心棒や
夕陽のガンマンに荒野の1ドル銀貨など口笛が印象深いケースが多く、
ダークヒーロー=アウトローには口笛が似合うわけである。

 実際には製作予算がないので劇伴作曲家に相談すると、口笛アー
ティストを連れて来てくれたという話をプロデューサーがしていた
らしい。

 もっともタイガージョーがマカロニウエスタンに登場するアウト
ロー的な位置付けだったのを続編・風雲ライオン丸では番組全体に
広げたら失敗したわけで、やはり時代劇という大前提だけは変える
とマズいという事になるのだろう。

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