特撮作品における戦争の負の遺産の怪物といえば

 ウルトラマンガイアEP39・悲しみの沼は久しぶりに戦争の負の遺産的な話
だった。
 昭和のウルトラでは帰ってきたウルトラマンの毒ガス怪獣出現のように
大戦末期に作られ廃棄された化学兵器イエローガスを食べたモグネズンが
登場するようなEPがあったりしたが、さすがに平成になると第2次大戦の
負の遺産は難しいだろう。

 特にティガやダイナは21世紀の時代設定だから第2次大戦の話は使い
づらかったが、ガイアは世紀末の設定だから戦争の負の遺産という形では
使えたのだろう。

 自ら開発した細菌兵器の人体実験でツチケラになってしまった研究員の
悲劇というのは戦争が終わってから50年以上経つので当時20代前半だった
と思われる平野達は70代後半という年齢で無理はない。

  もっとも第2次大戦の負の遺産といえば東宝映画が多い。

 死なない細胞といえば東宝映画のフランケンシュタイン。
 大戦末期にドイツから送られて来たフランケンシュタインの心臓で、日独が
永遠の生命力を持つ不死身の兵隊を作ろうとしていた。
 実際フランケンシュタインはバラゴンを倒した直後に突然現れた大ダコから湖に引きずり込まれて姿を消す。 

 姉妹版のサンダ対ガイラでも同じ細胞を持つ2体のフランケンシュタイン
が登場するが、コチラも最後は突然現れた海底火山のマグマに飲まれて
姿を消す。

 いずれの作品も人間の愚かさが招いた負の遺産ではある。    

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
負の遺産その物はヤハリ (NEXUS(偽))
2009-06-07 20:16:03
キング・オブ・モンスターズたるゴジラこそが、水爆実験の被害者ですね。
年々その色を薄くしていきましたが「核保有国へのメッセージ」として作られたゴジラ。「怪獣こそが真の被害者」と言うジャミラやザンボラー、ツチケラにも通ずる理念を生み出したのはゴジラなのですよね、忘れがちですけど。キングコングにしたって人類が手を出さなければ森の中でひっそりと暮らせた訳で。
 
 
 
あえて扱いませんでした (こーじ)
2009-06-08 01:45:04
>NEXUS(偽)様
 さすがにゴジラは当たり前すぎて扱いませんでした。
 
 そうそうキングコングも会社の宣伝のために連れて来られたのでしたね。
 オリジナルは挙句の果てにビルから転落死しますからね。
 
 
 
Unknown (負の遺産の怪獣たち)
2009-06-08 20:59:07
さりげなくですがラドンやモスラも放射能から生まれたような語り口でした。だからあの日あの時、キングギドラから地球を守ったのは「負の遺産」なんです。
それとミステリアンや透明人間、液体人間も「負の遺産」によって生まれたこともまた、見逃せません。
 
 
 
負の遺産の怪獣たち (怪人太郎冠者@1553)
2009-06-08 21:00:23
上のコメは私です。
 
 
 
あの頃の特撮作品は (こーじ)
2009-06-08 21:58:15
>怪人太郎冠者@1553様
 昭和30年代の特撮作品は概ね放射能の影響で・・・と
いう話が多かったですよね。
 必ず放射能反応を示すガイガーカウンターが出てきてましたよ。
 
 透明人間やガス人間第一号、美女と液体人間、伝送人間なども戦争がもとになってましたね。
 
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