ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
強かったのに影が薄いムルロア
今から50年前の今日73年9月21日にOAされたウルトラマンタロウ
25話はムルロア編の後編で、タロウはウルトラ6重合体でウルトラ
タワーの炎の中から取り出したウルトラベルを鳴らしてムルロアが
作った暗雲を払う。
これで光を嫌うムルロアは苦しみ始めタロウの攻撃を受けて弱り
放り上げられたところで、事前に仕掛けられていたZATの新兵器・
AZ1974爆弾が炸裂して倒される結末だった。
ところでムルロアはウルトラ兄弟が揃わないと取り出せないウル
トラベルを使って暗雲を払われたら弱り、タロウに倒されているの
で3部作の主役だったバードンに比べると影が薄い。
タロウと戦った敵はアストロモンスから始まりバルギー星人まで
登場するのだが1度はタロウの首を宝剣で切り落としたエンマーゴ
や、タロウのみならずゾフィまで倒したバードンにウルトラ6兄弟
総出で倒したテンペラ―星人にウルトラ5兄弟を次々と撃破したタ
イラントらが印象深い。
それに比べるとムルロアは最初の直接対決でタロウを倒すものの
一旦光太郎に戻って変身しウルトラの星に向かったので、完全に倒
されたバードン編のようなインパクトはない。
しかも暗雲を払われ自らが作り出した暗黒の世界がなくなると、
一気に弱ってZATの新型爆弾で倒されるという最期もインパクト
のなさに拍車をかけている。
さらに後からウルトラ兄弟全員が揃ってでなければ倒せなかっ
たテンペラ―星人や、最終的にタロウ単独で敗れるもゾフィ以下
のウルトラ兄弟を次々と倒しながら来襲したタイラントらの方が
記憶に残っている。
結果的にムルロアは日本だけでなく地球全体を窮地に追いやる
事をしながら今一つ印象が薄いのは、ウルトラの国が公開された
事がメインになった形の展開や自ら作り出した暗雲が晴れると途
端に弱りZATの新型爆弾で倒されるなどの要素が重なったからで
はないだろうか。
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ウルトラの国初公開・地球最大の危機をウルトラ兄弟が救う・自称、地球側のウルトラ6兄弟・上野隊員、大活躍…これらの要素を生かすために貫禄あるムルロアを添え物にしたんだから、やっぱり「T」は大人気作品だと思いますよ。
そしてこの前後編の名台詞と言えば「命だけは持って帰るんだそ!」ですね。
たしかに添え物とはいい表現ですね。
地球版ウルトラ6兄弟と上野隊員の人間ドラマは、なかなか秀悦ですしトドメを刺すのは上野隊員が仕かけた爆弾ですからね。