シンガポール戦の引き分けはハリル・ジャパンのターニングポイントになるのか?

W杯予選初戦ドローでもハリルホジッチに期待できるワケ

 先日行われた18ロシアW杯アジア2次予選の初戦で格下といわれる
シンガポール相手に、ホームで0-0の引き分けたに終わったハリルホ
ジッチ監督率いる日本代表への風当たりが一気に強まった。

 ハリルホジッチ監督が就任してから親善試合で3連勝していた事も
あり多くのメディアが期待していただけにシュートを23本も打って
1点も取れないというのは期待を裏切るのに十分で、当然ながらそれ
まで全くでなかった監督批判が一気に噴出しているのは仕方ないのだ
が中には的外れな非難まであるのには呆れてしまう。

 そもそも親善試合の結果がいくらよくても格下相手とはいえW杯
予選は全くの別物だし出場した選手達がブラジルで1勝もできず、
1月のアジア杯でUAE相手にもシュートを打ちまくって1点しか
取れなかったメンバーという事。

 その証拠にゴール前で守りを固めている相手に対しサイド攻撃や
パワープレーという選択肢を一切放棄し、パス交換による中央突破
ばかりに拘る戦いぶりはザック・ジャパンの戦い方そのものだ。

 監督が交代し新しい戦術を授けても戦うメンバーが変わらなけれ
ば親善試合ではできた事も真剣勝負であるW杯予選では本能的に
これまでのクセが出てしまうのは当然で、フィリップ・トルシエが
就任してフラット3を教えてもフランス組はコパ・アメリカで咀嚼
できずに混乱しただけという事をメディアは忘れたのだろうか。

 極端な事を言えばハリルホジッチ体制は18年のロシアW杯まで
続くのだから、その間に痛い星を落す事も必ずある。

 トルシエ・ジャパンでいえば99コパ・アメリカや01サンドニでの
フランス戦がそれで前者はフランス組のリストラに、後者は攻撃一辺
倒から守備にも重点を置いてバランスを戻すのに役立ったわけだから
決して悪いものではない。

 一方のザック・ジャパンではW杯前年に行なわれたコンフェデ杯で
3戦全敗だった事からパスサッカー一辺倒からの脱却になるかと期待
されたのだが、むしろパワープレーすら否定するパスサッカーに拘泥
する形になり本番でのグループステージ敗退という結果につながって
しまった。

 それを考えればハリルホジッチがトルシエのようにブラジル組を
リストラし自らの概念を体現できる新しい世代に変えるのか、ブラ
ジル組に自らの概念を植え付ける事に成功するのか興味は尽きない。

 大事なのは失敗を今後に生かせるかどうかで、失敗のない代表
強化はないのだから。

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