ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
ラルフ・ブライアントが‘神’に なった日
今から20年前の今日89年10月12日は西武球場で行われたライオンズ-
バファローズ戦のダブルヘッダーでバファローズの3番ラフル・ブライアントが
2試合で4本のホームランを放ち、リーグ4連覇中だったライオンズの連覇を
阻んだ日である。
ブライアントは前年の88年途中までドラゴンズに在籍していたが、当時の
外人選手枠で出場機会に恵まれずバファローズのリチャード・デービスが
麻薬不法所持で逮捕されて解雇となったので穴埋めとして金銭トレードで
入団したのだった。
ところがバファローズに移籍した途端に三振は多いもののホームランを
打ちまくり、最終的に74試合で34本のホームランを放った。
そして迎えた89年は途中からブレーブス・ライオンズとの三つ巴の優勝
争いとなり10月9日にライオンズがブレーブスを下して一歩抜け出したと
思われた。
10月10日から3連戦行われる予定が、初戦を2-1で勝った翌11日の
試合が雨で流れ12日にダブルヘッダーとなる。
この時点でライオンズのマジックは2で、連勝すればライオンズのリーグ
優勝が決まる日と思われていた。
試合はバファローズの高柳からライオンズ打線が辻のソロなどで3回まで
4-0とリード、3回まで郭大源にノーヒットだったバファローズは4回にブライ
アントがソロを放ち1点を返すが その裏にライオンズも1点追加して5-1と
リードを広げていた。
ところが6回に満塁からブライアントが2打席連続となる満塁HRを放ち
一気に同点になると、8回に急遽登板したブライアントキラーの渡辺久信
から3打席連続になる勝ち越しソロを放って結局6-5でバファローズが
劇的な逆転勝ち。
すると第2試合でも1打席目はチャンスで敬遠されたものの、 2-2で迎えた
2打席目に先発の高山郁夫からレフトに勝ち越しソロを打ち込んで一気に
流れを掴み14-4で連勝しライオンズのマジックを消したばかりかバファ
ローズにマジック2を点灯させたのだった。
まさしくライオンズはブライアント1人にリーグ5連覇を潰された形になった
のだ。
ちなみにブライアントは90年に東京ドームの天井スピーカーを直撃する
認定ホームランを放っているし、93年には福岡ドーム初ホームランを打って
いる。
クライマックスシリーズが始まりこういう劇的な試合がお目に
かかれないのが寂しい今日この頃だし、日本人選手でブライアン
トのような三振が多い代わりにホームランを50本近く打つような
選手が未だに出ないのは多いに不満である。
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選手が未だに出ないのは多いに不満である。
一人該当者がいますね。ライオンズの中村剛也内野手がその人。去年、今年の成績を見ると
(2009)
打率 .285
本塁打 48
打点 122
三振 154
長打率 .651
(2008)
打率 .244
本塁打 46
打点 101
三振 162
長打率 .569
減点主義で見て行けば、打率が低い、三振が多いと言われる成績ですが、助っ人外人には多い典型的な長距離打者の成績ですね。20~30年前頃には各チームに一人くらいこう云う極端な成績を示す長距離砲が居た物ですが、ここ最近の傾向として、バランスの良い優等生を求める余り「角を矯めて牛を殺す」になってしまう例が多かったように思います。今年オリックスから戦力外通告された古木克明選手なども、もっと上手く長打力を生かす方向に育てれば(守備の弱点があったのは確かですが)、中村と同じような、打率は少々低くても、毎年40本以上本塁打を打てる選手になれた可能性があったと思うのに、もったいない。
今年こそ4位に終わりましたが、こういう選手を使い続けてモノにしたライオンズ・渡辺久信監督(ブライアントに苦杯をなめた一人)は、野球に大切な要素、決め手になる攻撃の核の存在と言う物を良く判っているんだろうな、と思います。
そんなに三振しているとは思えなかったですよ。
FsにもB・ミッチェルとかT・ソレイタのような三振かホームランか?といった選手はいましたけどね。
確かにこの試合は物凄い試合でした。
前年の川崎での鬱憤、口惜しさを一気に晴らした感がありますね・・・。
たしかに中村剛也が いますけど、それぐらいですかね。
どうしても日本のプロ野球OBは1つの価値観しか持ちえてないので、走攻守のバランスを求めはするものの
走と守は重要視しても攻の要素はおざなりです。
攻が突出すると‘バランスが悪い’などと批判されますが、走や守が突出しても文句が少ないのです。
だからブライアントや中村に続く選手が出づらい環境になってますよね。
やはりナベQは台湾でプレーしたりして多様な価値観を持ってますね。
>トクタサツオ様
ミッチェルやソレイタも三振多かったですけど、
あまり取り上げられてなかったですよ。
やはりセ・リーグの方が三振を嫌がる傾向が強いようですね。